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Shopifyとは? 何ができる? 向いている事業をわかりやすく解説

Shopifyはモール型ではなく、月額で借りる自分のネットショップです。いちばん安いBasicは月払い4,850円(2024年5月から円建て)、国内カードの手数料は3.55%。向いている事業と向かない事業の線引きまでまとめました。

机の上に組み立てた小さなお店の模型と、その横に立つ店主

ネットショップについて調べ始めると、よく目にするのが Shopify(ショッピファイ) という名前です。名前は聞くものの、何ができて、自分の事業に合うのかは分かりにくいところです。

この記事では、Shopify がどういう仕組みのサービスなのか、楽天市場や Amazon のような「モール型」と何が違うのか、どんな事業に向き、どんな事業には向かないのかを順に整理します。

Shopifyとは ─ 月額で借りる自分のネットショップ

Shopify は、カナダの会社が運営する、ネットショップを自分で開いて運営するためのサービスです。管理画面とヘルプは日本語で使えます。アプリやテーマの説明には英語のものもあります。

サーバーの管理が要らない

サイトを動かすコンピュータ(サーバー)の契約や保守、セキュリティの更新は Shopify 側が行います。サーバーやドメインの基本は ドメインとサーバーとは? で説明しています。

買い切りではなく月額制

月額を払って使い続ける仕組みです。プランによって、月額と決済手数料が変わります。

プラン月払い年払い(1か月あたり)国内の Visa・Mastercard・JCBAmex・海外カード
Basic(ベーシック)4,850円3,650円3.55%3.9%
Grow13,500円10,100円3.4%3.85%
Advanced58,500円44,000円3.25%3.8%

出典: Shopify 料金プラン(2026年10月時点。税込か税別かは公式ページに記載がありません)。

Shopifyでできること

ネットショップの運営に要る機能は、最初からひと通りそろっています。足りない機能は、後からアプリで足します。

最初からそろっている機能

  • 商品ページの作成、在庫と注文の管理
  • 送料の設定
  • クーポン・セール・メールでの販促
  • アクセス解析(どこから何人来て、何が売れたか)
  • 決済(Shopify ペイメント)── クレジットカード、Apple Pay、Google Pay、Shop Pay
店主が棚・レジ・配送トラックなどの部品を組み立ててお店の模型を作っている様子
商品・決済・配送・販促の部品が最初からそろっていて、後から足すこともできます

アプリで機能を足す

世界中の開発者が作った追加機能(アプリ)を組み合わせて、標準に無い機能を足せます。多くのアプリは月額の費用が掛かります。

  • 定期購入、予約販売
  • 会員ランク、ポイント
  • 倉庫システムとの連携
  • Instagram などの SNS との連携

海外への販売

多言語・多通貨に対応しているので、海外のお客様に売る入り口を作れます。国内向けのサービスと比べたときの、分かりやすい違いです。

モール型との違い ─ Shopify はモール型ではない

Shopify は、楽天市場や Amazon のようなモール型ではありません。自分のネットショップを持つ「自社EC」のためのサービスで、開店しても運営側がお客様を連れてきてくれる仕組みはありません。

モール型は、大型ショッピングモールへの出店にあたります。モールに人が集まっているので、出店した時点で来店が見込めます。自社EC は、路面に自分の店を構える形です。人を呼ぶのは自分ですが、店の見せ方と、お客様の情報は自分のものになります。

人が集まる大型モールと、通りに面した小さな路面店を左右に並べた図
モール型は人が集まる場所に出店し、自社EC型は自分で人を呼ぶ路面店です
形例お客様の集め方手数料お客様の情報見せ方の自由運営の手間
モール型楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングモールに人が集まっている販売手数料などが掛かり、高めになりやすいモールの規約の範囲で使うモールの型に従う少ない
自社EC(借りて作る)Shopify・BASE・STORES自分で集める決済手数料が中心自分の店の顧客として残る中〜高い少ない〜中くらい
自社EC(自分で組む)借りたサーバーに仕組みを入れる、ゼロから開発する自分で集める決済会社との契約による自分の店の顧客として残る最も高い大きい(保守も自分)

モール型では同じ商品がすぐ隣に並ぶので、値段で比べられやすくなります。自社EC でも、検索結果や比較サイトでは比べられます。

モールと Shopify を併用するとき

モールで新しいお客様に出会い、Shopify でリピートしてもらう組み合わせもあります。始める前に次の 3 つを決めておきます。

  1. 在庫をどう分けるか ── 同じ商品を両方で売ると、同時に売れて在庫が足りなくなることがあります。在庫を店ごとに分けるか、数を揃える仕組みを使います
  2. 価格をどう揃えるか ── モールの手数料を価格に乗せるかどうかで、同じ商品の値段が店ごとに違ってきます
  3. お客様にどう案内するか ── モールによっては、購入者を自社のサイトへ誘導することを規約で制限しています。案内の方法は、各モールの規約で確かめます

Shopify 側でリピートしてもらう連絡手段には、LINE 公式アカウントがよく使われます。つなぎ方は LINE公式アカウントとホームページの連携 に、検索から見つけてもらう基本は 中小企業のためのSEO入門 にまとめています。

Shopifyが向いている事業

次のどれかに当てはまるなら、Shopify は候補になります。

1. ブランドの見せ方ごと売りたい

商品写真・作り手の話・デザインで選ばれる商材です。モールの型では出しきれない見せ方を、自分のページで作れます。写真をどこまで自分で用意するかは 写真はスマホで十分? 撮り方のコツ が参考になります。

2. 繰り返し買われる商材

食品・化粧品・消耗品など、定期的に買ってもらう商材です。お客様の情報が自分の店に残り、定期購入のアプリも使えるので、自社EC の利点がいちばん生きます。

3. 海外にも売りたい

多言語・多通貨・海外配送への対応は、国内向けのサービスとの違いがはっきり出るところです。どこまで訳すかは 多言語対応は必要? にまとめています。

4. 伸ばしていく予定がある

アプリで足せる機能が多いので、規模が大きくなってもサービスを乗り換えずに済みやすい作りです。

実店舗を持つ小売店の場合は、小売店のホームページ・ネットショップの始め方 と 小売店向けのページ もあわせてご覧ください。

店主が手作りジャムの瓶をギフト箱に詰めている。カウンターには小さな地球儀が置かれている
ブランドの見せ方・繰り返しの購入・海外への販売は、自社ECの利点が生きる場面です

Shopifyが向かない事業・注意点

次に当てはまるなら、別の選び方をしたほうが合うことがあります。

まず売れるか試したいだけの段階

Shopify には無料プランがありません。売れるかどうかを試す段階なら、無料プランのある BASE・STORES のほうが身軽です。後から Shopify に移ることもできます。料金を月商ごとに計算した比較は Shopify・BASE・STORES 比較 にあります。

集客をモールに任せたい

Shopify で開店しても、お客様は自動的には来ません。SNS や検索対策に手を掛けないなら、モール型のほうが売上につながりやすくなります。

開店したばかりの路面店の入口で、人通りのない通りを眺めている店主
開店しただけではお客様は来ません。呼び込む手段を先に決めておきます

設定に時間を割けない

設定の項目が多く、アプリやテーマの選び方にも慣れが要ります。時間を割けない場合は、初期の構築を人に頼む方法があります。

Shopifyを検討するときの順番

ツールの機能より先に「何を・誰に・どう売るか」を決めると、判断が早くなります。

  1. 何を、誰に売るかを決める ── 商材と客層が決まると、要る機能と集客の方法が見えてきます
  2. モール型か、自社EC か、併用かを決める ── 集客をモールに頼るか、自分で集めるか
  3. お試しの段階かを見きわめる ── 試すだけなら、無料プランのある国内サービスから始める順番もあります
  4. 公式サイトで今の料金を見る ── 月額・決済手数料・取引手数料・無料体験の条件
  5. 自分で作るか、人に頼むかを決める ── 設定に割ける時間と、用意できる予算で決めます

開業全体の段取りは ネットショップ開業の流れと費用 にまとめています。

まとめ ─ 「モールに出店」ではなく「自分の店を持つ」選択肢

検討の前に、次の 5 つに答えられるかを確かめてください。

  • 集客を自分で行う形(自社EC)だと分かったうえで選んでいるか
  • 自分の事業が、向いている 4 つのどれかに当てはまるか
  • お客様に用意したい支払い方法に、別の契約が要るものは無いか
  • 月額・決済手数料・アプリ・集客を合わせた毎月の予算を出したか
  • 設定を自分でやるか、人に頼むかを決めたか

LIT STUDIO では、Shopify でのネットショップ構築を 398,000円〜で承っています。料金の内訳は 料金ページ に、Shopify にするかどうかから決めたい方のご相談は お問い合わせ からどうぞ。

よくある質問

Q.Shopifyは無料で使えますか?
無料プランはありません。いちばん安いBasicは月払い4,850円、年払いなら1か月3,650円です(2026年10月時点の公式料金)。無料体験は3日間で、その後3か月は月150円で使えるので、操作を試してから本契約に進めます。
Q.楽天やAmazonへの出店と何が違いますか?
楽天やAmazonは人の集まる場所に出店する形で、販売手数料などが掛かる代わりに来店が見込めます。Shopifyは自分の店を持つ形で、お客様は自分で集める必要がありますが、手数料は決済手数料が中心で、お客様の情報が自分の店に残ります。
Q.英語ができなくても使えますか?
管理画面とヘルプは日本語で使えます。ただし、アプリやテーマの中には説明が英語のものがあるので、機能を足すときに読むのに時間が掛かることがあります。
Q.Shopifyでコンビニ払いやPayPayは使えますか?
使えますが、Shopify ペイメントには入っていないため、KOMOJUやSBペイメントサービスなどの決済会社と別に契約します。その場合、決済会社の手数料に加えて、Shopifyの取引手数料(Basicで2%、Growで1%、Advancedで0.6%)が掛かります。
Q.個人や小規模の事業でもShopifyを使う意味はありますか?
定期購入や海外販売など、アプリで足したい仕組みがあるなら規模を問わず候補になります。料金だけでも、Basicの年払いは月商10万円前後でBASEの無料プランより安くなります(注文1件の平均5,000円・国内カード払いで計算)。
Q.楽天市場やAmazonとShopifyを併用できますか?
できます。始める前に、在庫を店ごとに分けるか、価格をどう揃えるか、モールの規約で自社サイトへの案内が制限されていないかを決めておくと混乱しません。

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