ホームページ制作の費用相場の見方【2026年版】金額が決まる仕組みと安く抑えるコツ
ホームページの値段は、人が作業した時間の値段です。見積もりの内訳と金額差の理由を分けて説明し、条件をそろえて自分の案件の相場をつかむ方法と、品質を落とさずに安くする方法をまとめました。

ホームページの制作費は、同じような依頼でも見積もりの金額が大きく違うことがあります。金額だけを並べても、どれが妥当かは判断できません。
この記事では、制作費が何で決まるのかを、見積もりの内訳と金額差の理由に分けて説明します。そのうえで、自分の案件の相場をつかむ方法と、品質を落とさずに費用を抑える方法を整理します。
ホームページの値段は「作業時間」で決まる
ホームページの制作費は、ほぼ「何人が、何日作業するか」で決まります。部品を仕入れて組み立てる商品と違い、原価の大半は人の作業時間です。
見積書に作業日数(人日)が書かれていれば、金額を日数で割ると 1 日あたりの単価が出ます。2 社の見積もりの差が、単価の違いから来ているのか、日数(作業の量)の違いから来ているのかが分かります。

見積もりの内訳 ─ お金は何に掛かっているのか
見積書によく出てくる項目は、次の 5 つです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企画・ディレクション | 要望の整理、構成案づくり、進行の管理 |
| デザイン | 見た目の設計。トップと下層ページのデザイン |
| コーディング・実装 | デザインをブラウザで動く形にする作業 |
| CMS 構築 | お知らせ等を自分で更新できる仕組み |
| 原稿・写真 | 文章のライティング、撮影 |
CMS(お知らせなどを自分で更新できる仕組み)は、必要な範囲にだけ入れることもできます。原稿・写真は、依頼する側が用意すれば制作費に乗りません。
見積もりを比べるときは、総額より先に、内訳が書かれているかを見てください。「ホームページ制作一式 ◯◯万円」としか書かれていない見積もりは、後から「それは含まれていません」と言われる原因になります。項目ごとの意味はホームページ制作の見積書の見方で説明しています。

同じ依頼で金額が大きく違う理由
金額が何倍も違うときは、たいてい次の 3 つのどれかが違っています。
1. デザインを新しく作るか、型を使うか
| 作り方 | デザインの作業 | 向いているケース |
|---|---|---|
| テンプレート(既製の型)に流し込む | 少ない | 予算を抑えたい、まず公開して反応を見たい |
| ゼロから設計する | 多い | 見た目で他社と差を付けたい、ブランドの印象を重視したい |
予算が限られているときは、型のデザインを使い、お客様が知りたいことに答える原稿に予算を回す選び方もあります。
2. 原稿・写真を誰が用意するか
プロのライターやカメラマンが入ると、その人たちの作業時間が見積もりに加わります。「文章と写真はこちらで用意します」と言えるなら、その分が見積もりから外れます。文章は箇条書きの下書きでも構いません。何を揃えればよいかはホームページ発注前の準備リストにまとめています。

3. 会社の体制(関わる人数)
フリーランスは 1 人で全部を担うことが多く、制作会社はディレクター・デザイナー・エンジニア・営業と、関わる人が増えます。人が増えるほど、打ち合わせや確認の時間も増えます。
高いほど良い、ではありません。自分の案件に何人必要かで判断します。
- ページ数が少ない会社サイトなら、少人数で回ることが多い
- 予約や会員機能など、仕組みが複雑なほど人数が要る
- 人数が少ないぶん、担当者の都合で進行が止まりやすい面もある
自分の案件の相場をつかむ方法
ネット上の相場の数字は、ページ数も作り方も違う案件をまとめたものです。自分の案件の相場は、条件をそろえて見積もりを取ると、いちばん確かにつかめます。
見積もりを頼む前にそろえる条件
| 条件 | 決めておくこと |
|---|---|
| ページ数 | 最初に作るページと、後から足すページ |
| デザイン | 型を使うか、ゼロから作るか |
| 原稿・写真 | 自分で用意するか、頼むか |
| 更新の仕組み | 自分で更新したい場所はどこか |
| 公開後 | 修正を誰がするか、保守を頼むか |
| 機能 | 予約・ネットショップ・フォームなど |
同じ条件を 2〜3 社に伝えて見積もりを取ると、金額の違いが「条件の違い」ではなく「会社の違い」として見えます。料金を公開している制作者なら、その金額に何が含まれるかを料金ページで先に確かめられます。
LP(1 ページの縦長のサイト)だけを考えている場合は、LP制作費用の相場もあわせてご覧ください。
費用を安く抑える 5 つのコツ
品質を落とさずに安くする近道は、作る量を減らすことと、制作側の作業時間を減らすことです。
1. ページ数を絞って始める
最初から 10 ページ作らず、必要なページで公開して反応を見ます。ページの追加は後からできます。
- 最初に要るのは「トップ・サービス・会社概要・お問い合わせ」あたり
- 「あったらいいな」のページは、公開後の反応を見てから足す
2. 原稿と写真を自分で用意する
前の章のとおり、ライターやカメラマンの作業がそのまま減ります。
- 会社概要・サービスの説明・代表の挨拶を、まず箇条書きで書き出す
- 店舗・事務所・スタッフ・作業風景を、スマホでよいので撮っておく
書き方はホームページの原稿の書き方、撮り方は写真はスマホで十分かにまとめています。
3. 「参考サイト」を 2〜3 個見つけておく
好みを言葉で伝えるより、参考サイトを見せるほうが早く伝わり、デザインのやり直しが減ります。同業でなくても構いません。「ここは好き・ここは違う」を一言添えると、さらに伝わります。
4. 更新したい場所を先に決める
全ページを CMS にすると、その分の作業が増えます。「お知らせだけ自分で更新したい」のように絞ると、無駄がありません。会社概要のように滅多に変わらないページは、更新の仕組みが無くても困りません。
5. 作業時間を縮める作り方をしている依頼先も比べる
AI などの道具で作業時間を縮め、その分を料金に反映している制作者もいます。どの工程が速くなり、どの工程は変わらないのかはAIを使った制作はなぜ安いのかで説明しています。どの依頼先でも、内訳と含まれる範囲を確かめる点は同じです。
予算の決め方 ─ 目的と「元が取れる件数」から逆算する
先に目的を 1 つ決め、そこから必要なページと予算を逆算すると、見積もりが妥当かを自分で判断できます。
目的ごとに、最低限要るものは違う
| 目的 | 最低限要るもの | 費用が膨らみやすい所 |
|---|---|---|
| 名刺代わり(信用を得る) | 会社概要・サービス・連絡先 | デザインの作り込み |
| 問い合わせを増やす | サービスの詳しい説明・料金の目安・事例・問い合わせフォーム | 原稿づくりと、検索対策の設計 |
| 人を採用する | 仕事内容・働く人の様子・応募の入口 | 写真撮影と、働く人への取材 |
| 予約・販売を受ける | 予約や決済の仕組み | 仕組みの構築と、外部サービスの月額 |
目的が 2 つ以上あるなら、優先順位を付けて、一番目の目的から作ります。名刺代わりで十分なら、自分で作る選択肢もあります。その判断は自作と外注の比較に、採用を目的にする場合は採用ページの作り方にまとめています。
「何件で元が取れるか」を数える
- 制作費 ÷ 新しいお客様 1 件あたりの粗利 = 元が取れる件数
- 維持費も同じように、1 年分の維持費 ÷ 1 件あたりの粗利 で数える
その件数が自分の業種で無理のない数に収まれば、その予算は妥当です。届かない件数になるなら、ページ数を絞るか作り方を変える合図です。
予算は制作会社に伝えたほうがよいか
伝えたほうが、提案がぶれません。予算が分からないと、制作会社は大きな案から小さな案まで想像で見積もるしかなく、比べにくい見積もりが並びます。予算いっぱいまで盛られるのが心配なら、上限と「できればここまで」の金額を分けて伝え、何を優先し何を後回しにするかを内訳で出してもらいます。
ホームページ制作に使える補助金
条件が合えば、補助金で制作費の一部が後から戻ります。ただし額には上限があり、発注してよい時期にも決まりがあります。
- 小規模事業者持続化補助金(第20回公募): ホームページの費用(ウェブサイト関連費)で受け取れる補助金は 30 万円(税込)までで、ホームページだけでは申請できません(公募要領 第8版 P.14、2026 年 10 月時点)
- デジタル化・AI導入補助金(旧 IT導入補助金): 対象は登録されたITツールで、ホームページ制作が当たるかは個別に確かめます(通常枠の案内)
- 札幌市・北海道などの自治体の制度: 制度ごとに対象と募集時期が違います
持続化補助金では交付決定より前に発注した分が対象にならないため(P.24)、補助金を待つと公開の時期は遅くなります。条件と札幌・北海道の制度はホームページ制作の費用と補助金で詳しく書いています。
制作費だけでなく「維持費」も見ておく
ホームページは公開した後も、サーバー代とドメイン代が掛かり続けます。更新や不具合への対応を制作会社に任せるなら、保守費が加わります。
保守費の金額は「何をどこまで任せるか」で変わります。自分で更新できる作りにしておけば、保守契約なし(サーバー代とドメイン代だけ)で運用することもできます。その場合も、困ったときに相談できる窓口は確保しておきます。金額の例と、保守費の中身の見分け方はホームページの維持費・管理費の記事で説明しています。

制作費は経費になるか ─ 会計上の扱いの基本
ホームページの制作費は、多くの場合、事業の経費として扱えます。ただし、サイトの中身によって「一度に経費にする」か「数年に分けて経費にする」かが変わることがあります。
| サイトの中身 | 一般的な扱い |
|---|---|
| 会社や商品の情報を載せる一般的なサイト | 広告宣伝費として、一度に経費にすることが多い |
| 予約・ネットショップ・会員機能など、プログラムとして動く機能を持つサイト | ソフトウェア(資産)として、数年に分けて経費にする扱いになることがある |
見積書の内訳が項目ごとに分かれていると、どの部分が機能にあたるかを判断しやすくなります。実際の処理は、サイトの中身・金額・事業の形で変わるため、見積書を顧問の税理士に見せて確かめてください。
まとめ ─ 相場より大事なこと
見積もりを前にしたら、次の点を確かめてください。
- 見積書に内訳が書いてあるか(「一式」だけになっていないか)
- デザインは型を使うのか、ゼロから作るのか
- 原稿・写真はどちらが用意するのか
- 関わる人数は、自分の案件に見合っているか
- 複数の見積もりを、同じ条件で比べたか
- 月額型なら、最低契約期間と解約時のデータ・ドメインの扱いを確かめたか
- 制作費とは別に、維持費を見込んでいるか
金額の大小より、その金額で目的が果たせるかが判断の基準です。「このサイトで何を実現したいか」の話に付き合ってくれる依頼先を選んでください。
LIT STUDIO(札幌)の料金は料金ページで公開しています。ホームページ(コーポレート・お店・LP)は 5 ページまで 50,000 円〜、動くサイトは 98,000 円〜、保守は月 5,000 円です。
よくある質問
Q.ホームページの制作費用の最低ラインはいくらですか?
Q.制作期間はどのくらいかかりますか?
Q.同じ依頼なのに、見積もりの金額が大きく違うのはなぜですか?
Q.初期費用0円・月額制の契約は避けるべきですか?
Q.ホームページの制作費は経費にできますか?
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