LIT STUDIO
EC・ネットショップ約11分で読めます

Shopify・BASE・STORES比較 ─ 手数料と事業規模別の選び方

BASEの無料プランは6.6%+1件40円、STORESのフリーは5.5%、Shopifyベーシックは3.55%。公式料金で月商ごとに計算すると、有料プランが得になる月商はSTORESで約17万円、BASEで約37万円です。

3 台のタブレットに映るネットショップの画面を見比べている店主

ネットショップを自分で開くサービスとして、よく並べて比べられるのが Shopify(ショッピファイ)・BASE(ベイス)・STORES(ストアーズ) の 3 つです。どれも料金は「月額」と「売れるたびに引かれる決済手数料」の組み合わせで決まります。

この記事では、2026年10月時点の各社の公式料金をそのまま表にし、月商ごとに毎月いくら掛かるかを計算して比べます。そのうえで、料金以外の違い(デザイン・機能・乗り換え)を整理します。

3 つのサービスの性格

BASE と STORES は無料プランがあり、テンプレート(ひな形)を選んで写真と説明文を入れれば店の形になります。Shopify は無料プランが無い代わりに、デザインの型(テーマ)とアプリで機能を足していける作りです。

比べる点ShopifyBASESTORES
無料プランなし(無料体験あり)ありあり
デザインテーマの種類が多く、コードの編集もできるテンプレート中心テンプレート中心
機能の足し方アプリを追加する(有料のものが多い)公式の拡張機能から選ぶ公式の機能から選ぶ
海外への販売多言語・多通貨に対応国内向けが中心国内向けが中心
操作設定の項目が多いやさしいやさしい

Shopify そのものの説明は Shopifyとは? 何ができるサービスなのか にまとめています。

料金と手数料の一覧(2026年10月時点)

各社の公式料金ページに載っている数字です。「決済手数料」は、商品が売れるたびに売上から差し引かれるお金のことです。

Shopify

プラン月払い年払い(1か月あたり)国内の Visa・Mastercard・JCBAmex・海外カード外部の決済サービスを使ったときの取引手数料
Basic(ベーシック)4,850円3,650円3.55%3.9%2%
Grow13,500円10,100円3.4%3.85%1%
Advanced58,500円44,000円3.25%3.8%0.6%

出典: Shopify 料金プラン(2026年10月時点。税込か税別かは公式ページに記載がありません)。大規模な店向けの Plus もあります。

  • 2024年5月から、クレジットカードで払う場合の月額は円建てになりました。為替で月額が動くことはありません(ネットショップ担当者フォーラムの記事)
  • カード・Apple Pay・Google Pay は Shopify ペイメントで最初から使えます。コンビニ払い・PayPay・後払いは入っていません。 KOMOJU や SBペイメントサービスなどと別に契約し、その会社の手数料に加えて、上の表の取引手数料(ベーシックなら 2%)が掛かります(Shopify の決済方法の解説)

BASE

プラン月額決済手数料サービス利用料合計
スタンダード0円3.6%+1件40円3%6.6%+1件40円
グロース月払い 19,980円/年払い 198,960円(1か月あたり 16,580円)2.9%0円2.9%

出典: BASE 料金プラン(2026年10月時点。年払いの金額は税込と明記。手数料の税の扱いは記載がありません)。PayPay・Amazon Pay・PayPal で払われた注文は、決済手数料が 1% 上がります。

STORES

プラン月額(税込)決済手数料PayPal・ペイディ・atone・楽天ペイ・PayPay 残高・Amazon Pay・キャリア決済
フリー0円5.5%6.5%
スタンダード年間契約 3,300円/月額契約 3,960円3.6%4.6%

出典: STORES ネットショップの料金(2026年10月時点)。売上の振込は 1回 275円です。

月商ごとの費用を計算する

月額は売れなくても掛かり、手数料は売れた分だけ増えます。そのため、どのプランが安いかは月商で入れ替わります。

固定の月額と、売上に応じて増える手数料を天秤にかけて見比べている事業主
月額は売れなくても掛かり、手数料は売れた分だけ増えます

毎月掛かる金額の比較

計算の前提: すべて国内カード払い、注文 1件の平均 5,000円(BASE の 1件40円は月商の 0.8% として計算)、年払い・年間契約のプラン。振込手数料・テーマ・アプリの費用は含めていません。

月商BASE スタンダードBASE グロースSTORES フリーSTORES スタンダードShopify ベーシック
10万円7,400円19,480円5,500円6,900円7,200円
20万円14,800円22,380円11,000円10,500円10,750円
30万円22,200円25,280円16,500円14,100円14,300円
50万円37,000円31,080円27,500円21,300円21,400円

安いほうが入れ替わる月商

同じ前提で計算すると、次の月商で安いほうが入れ替わります。

  • STORES のフリー → スタンダード … 月商 約17万円(月額契約なら約21万円)
  • BASE のスタンダード → グロース … 月商 約37万円(月払いなら約44万円)
  • BASE のスタンダード → Shopify ベーシック … 月商 約9.5万円(月払いなら約13万円)
  • STORES のフリー → Shopify ベーシック … 月商 約19万円(月払いなら約25万円)
  • STORES のスタンダードと Shopify ベーシック … 月額の差は 350円、手数料の差は 0.05 ポイントで、料金はほぼ同じです

注文 1件の平均が 5,000円より小さい店では、BASE の 1件40円の重みが増えるため、BASE から移ったほうが安くなる月商はさらに下がります。

BASE のグロースプランは、月商20万円で切り替えると毎月約7,600円、年に約9万円の負担増になります。有料プランは「売上が増えてきたら」ではなく、境目の月商を超えてから切り替えます。

3 段の階段に育ち方の違う木が並び、店主が最初の段の苗木に水をやっている
月商の段階が変わると、安いサービスも入れ替わります

自分の数字で計算するとき

  1. 比べたい 2 つのプランの、月額の差を出す
  2. 同じ 2 つのプランの、手数料率の差を出す
  3. 「月額の差 ÷ 手数料率の差」を計算する。出た金額が、安いほうが入れ替わる月商です

例えば STORES なら、3,300円 ÷ 1.9% で約17万円です。計算に入れる月商は、今の売上ではなく 1 年後に見込む月商にしてください。後で触れるとおり、乗り換えには手間が掛かるからです。

デザインと機能の違い ─ 差が出るのは軌道に乗った後

開店した直後は、どのサービスでも見た目に大きな差は出ません。差が出るのは、事業が育って「こういう仕組みが欲しい」が出てきてからです。

BASE・STORES は型の中で整える

テンプレートを選び、色や写真を差し替える形が基本です。機能は、公式が用意した拡張機能の範囲で足します。手早くきれいにできる反面、「この位置にこの機能が欲しい」という細かい要望には応えにくい作りです。型の中で差がつくのは写真なので、撮り方は 写真はスマホで十分? 撮り方のコツ を参考にしてください。

Shopify はアプリで仕組みを足せる

テーマの種類が多く、コードの編集もでき、アプリで次のような仕組みを足せます。

  • 定期購入 ── 毎月決まった商品を届ける売り方
  • 会員ランク ── 買った回数や金額に応じて特典を変える仕組み
  • 倉庫連携 ── 注文が入ったら倉庫に出荷の指示を流す仕組み

多言語・多通貨にも対応しているので、海外や訪日のお客様に売る入り口も作れます。どこまで訳すかは 多言語対応は必要? にまとめています。

その代わり、アプリの多くは月額の費用が掛かり、設定にも時間が要ります。自分で組むか人に頼むかの考え方は 自作と外注の比較 と同じです。Shopify で作る場合の費用の全体像は Shopifyでネットショップを作る費用 をご覧ください。

出来合いの小さな売店と、増築を重ねて広がっていく店を並べて眺めている店主
型の中で整える店と、後から部屋を足していける店。育ってから差が出ます

BASE と STORES の違い

2 つはよく似ています。無料プランがあり、テンプレートで店を作り、有料プランにすると手数料が下がる点は同じです。違いは料金の水準と、同じ会社が出している周りのサービスにあります。

比べる点BASESTORES
無料プランの手数料6.6%+1件40円5.5%
有料プラングロース 1か月16,580円(年払い)・2.9%スタンダード 1か月3,300円(年間契約)・3.6%
周りのサービス購入者向けの買い物アプリから店を見つけてもらう入口がある店頭のレジ・予約・キャッシュレス決済のサービスと一緒に使える
向いている店ネットでの販売が中心の店、作り手の個人ブランド実店舗や教室があり、店頭とネットをまとめて管理したい店

無料プラン同士、有料プラン同士で比べると、月商約190万円までは STORES の方が料金は低く出ます(前の節と同じ前提)。

迷ったときは、次の順で決めると分かりやすくなります。

  1. 実店舗があり、店頭のレジと在庫をネットと一緒に見たい ── STORES を先に見る
  2. 予約で売るもの(教室・施術・体験)がある ── 予約の仕組みとの相性で STORES を先に見る
  3. どちらでもない ── ネット中心なら BASE も候補。両方とも無料で管理画面を触れるので、商品を 1 つ登録して続けやすいほうを選ぶ

店頭とネットで在庫がずれる問題は 小売店のホームページ・ネットショップの始め方 と 小売店・ネットショップ向けのご案内 で扱っています。

後から乗り換えるときに引き継げないもの

「無料で始めて、伸びたら乗り換える」という進め方はできます。ただし、乗り換えで引き継げるものと引き継げないものがあります。

項目乗り換え時にどうなるか
商品データ表形式のファイル(CSV)で書き出して移せることが多い。画像や説明文の体裁は手直しが要る
ページの住所(URL)サービスが変わると住所の形も変わる。転送の設定をしないと、検索からの入口が切れる
レビュー・フォロワーショップに付いたレビューや、サービス内のフォロワーは移せないことが多い
会員情報お客様のパスワードは安全上の理由で移せず、再登録をお願いすることになる
小さな店から通りの向かいの大きな店へ段ボール箱を運ぶ店主。いくつかの箱は元の店の前に残されている
商品データは運べても、レビューやフォロワーのように置いていくしかないものがあります

独自ドメインと住所の転送

独自ドメイン(自分名義の「◯◯.jp」など)で店を開いていれば、乗り換えてもお店の住所の土台は変わりません。ただし、商品ページなどの住所の付け方はサービスごとに違うので、古い住所から新しい住所へ転送する設定が要ります。Shopify の管理画面には、この転送(URL リダイレクト)の設定があります。

STORES のフリープランでは独自ドメインを使えないため(STORES の料金)、ドメインで備えるならスタンダードプランにするか、ドメインを使えるサービスを選びます。ドメインの仕組みは ドメインとサーバーとは?、お客様の情報を守る暗号化の基本は SSLとセキュリティの基本 で説明しています。

乗り換えの段取り

  1. 独自ドメインが自分名義になっているかを確認する
  2. 商品データを CSV で書き出し、新しいサービスに取り込む
  3. 画像や説明文の体裁を、新しいサービスに合わせて手直しする
  4. 古い住所から新しい住所への転送を設定する
  5. 会員のお客様に、再登録のお願いを出す
  6. 旧ショップに新ショップへの案内を出してから切り替える

ホームページ側の乗り換えの手順は ホームページ制作会社の乗り換え方 にまとめています。

試してから決める ─ 管理画面で見る 5 つのところ

BASE・STORES は無料プランで、Shopify は 3日間の無料体験(その後 3か月は月150円)で管理画面を触れます。決める前に、同じ作業を 3 つとも試すと違いが分かります。

  1. 商品を 1 つ登録する ── 写真・説明・価格・在庫を入れるまでに、迷った所はどこか
  2. 送料を設定する ── 自分の送り方(地域別・重さ別・冷蔵など)が、そのまま設定できるか
  3. 支払い方法を確かめる ── お客様が使いたい払い方が、追加の契約なしで選べるか
  4. スマホで自分の店を開き、注文の手前まで進める ── お客様から見て、迷う画面が無いか
  5. 売上の受け取り方を読む ── BASE は振込を申請してから 10営業日で入金、STORES は売上が 1万円以上なら月末締め・翌月末の振込(1回 275円)。いつ手元に入るかは資金繰りに直結します

開業資金の考え方は ネットショップ開業の流れと費用 で説明しています。

まとめ ─ 1 年後の月商で計算して決める

決める前に、次の 5 つを確かめてください。

  • 1 年後に見込む月商を決め、その月商で上の表の費用を比べた(または自分の数字で割り算した)
  • 有料プランにするなら、境目の月商を超えているか確かめた
  • お客様に用意したい支払い方法(コンビニ払い・PayPay など)を書き出し、追加の契約や手数料が要るか確かめた
  • 欲しい仕組み(定期購入・海外販売・店頭レジとの連携)を書き出した
  • 契約の前に、公式の料金ページで今の金額を見た

LIT STUDIO では、Shopify でのネットショップ構築を 398,000円〜で承っています。内訳は 料金ページ に載せています。どのサービスにするか決める前のご相談は お問い合わせ からどうぞ。

よくある質問

Q.初めてなら、どのサービスがいちばん安く始められますか?
2026年10月時点の公式料金で、手数料と月額だけを比べると、月商10万円前後まではSTORESのフリープラン(月額0円・決済手数料5.5%)が最も安く、BASEのスタンダードプラン(6.6%+1件40円)が最も高くなります。STORESのフリープランは独自ドメインを設定できないので、ドメインを使いたい場合はその条件も含めて比べてください。
Q.BASEのグロースプランに切り替えると、いくらの月商から得になりますか?
注文1件の平均が5,000円の場合、年払い(1か月あたり16,580円・税込)で月商約37万円、月払い(19,980円)で約44万円からです。それより小さい月商で切り替えると毎月の費用は増え、月商20万円では毎月約7,600円の負担増になります。
Q.Shopifyは月額が掛かるぶん、BASEやSTORESより高いのではありませんか?
料金だけなら、ベーシック(年払いで1か月3,650円・国内カードの手数料3.55%)は月商10万円前後でBASEのスタンダードプランより安くなり、STORESのスタンダードプランとはほぼ同じ金額です。上乗せになるのは、有料テーマやアプリの費用と、コンビニ払い・PayPayを外部の決済サービスで足したときの取引手数料(ベーシックで2%)です。
Q.BASEやSTORESからShopifyへ後から乗り換えられますか?
できます。商品データはCSVで移せることが多い一方、レビュー・フォロワー・会員のパスワードは移せません。独自ドメインを使っていても、商品ページなどの住所の付け方はサービスごとに違うため、古い住所から新しい住所へ転送する設定が要ります。
Q.BASEとSTORESはどちらを選べばいいですか?
店頭のレジや予約と一緒に管理したいならSTORES、ネットでの販売が中心ならBASEも候補です。料金は、無料プラン同士・有料プラン同士で比べると、月商約190万円まではSTORESの方が低く出ます(注文1件の平均5,000円・カード払いで計算)。

あわせて読む