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ホームページ発注前の準備リスト ─ 原稿・写真を揃えると安く早い

素材を揃えると、原稿づくりや撮影など別料金の作業と、制作が止まる待ち時間が減ります。目的の1文、箇条書きの原稿メモ、スマホで撮る写真4種類、参考サイトの集め方と依頼メモの型をまとめました。

原稿・写真・ロゴを箱にまとめて発注の準備をしている事業主

ホームページを頼む前に素材を揃えておくと、総額と完成までの日数が変わります。理由は2つです。別料金になる作業が減ることと、制作が素材待ちで止まらなくなることです。

この記事では、発注前に揃えるものを「目的・原稿・写真・参考サイト」を中心に整理します。最後に、問い合わせにそのまま添えられる依頼メモの型を載せました。

準備で変わるのは「別料金の作業」と「待ち時間」

素材を揃えると、基本料金そのものより、別に頼む作業の費用と、作業が止まる時間が減ります。

基本料金は変わらず、別料金の作業が減る

ホームページの料金の決め方は、依頼先によって違います。

料金の決め方素材を持ち込むと変わるもの
ページ数などで決まるセット料金基本料金は変わらないことが多い。原稿づくり・撮影など、別に頼む作業が要らなくなる
作業時間で見積もる形原稿や写真にかかる時間の分、見積もりそのものが下がる

どちらの形でも、素材を揃えておくと総額は下がりやすくなります。どちらの形かは、見積もりの内訳を見れば分かります。読み方はホームページ制作の見積書の見方にまとめています。

もう1つ効くのが、やり直しの減少です。目的と好みが最初に伝わっていれば、デザインを作り直す回数が減り、修正の回数を超えた分の追加費用も出にくくなります。

期間は「待ち時間」で延びる

原稿や写真が届くまで、制作側はその部分の作業を進められません。確認の返事を待つ間も同じです。

最短の納期を示している依頼先でも、それは素材が揃っていて、確認の返事が早い場合の話です。段階ごとの流れは制作の流れと期間で説明しています。

原稿と写真の入ったファイルを制作会社の担当者に手渡す事業主
素材が揃っていると、制作会社はすぐ作業に入れます

準備するもの6つと、揃える順番

準備するものは6つです。全部揃わなくても発注はできますが、上の2つ(目的と原稿の下書き)があると、見積もりの精度が上がります。

準備するもの内容役に立つこと
目的誰に・何をしてほしいサイトかを1〜2文で提案が的を外しにくくなる
原稿(下書きで可)会社概要・サービス説明・強み・よくある質問原稿づくりの費用が要らなくなる
写真外観・内観・商品や事例・スタッフ撮影や素材写真の費用が減る
参考サイト好きなサイトと嫌いなサイトを3つずつデザインのすれ違いが減る
ロゴ・会社案内データがあれば形式は問わないデザインと原稿の土台になる
今のサイトの情報ドメインとサーバーの契約先とログイン情報(作り直しの場合)引っ越しの作業が止まらない

目的と原稿の下書きが無いまま見積もりを頼むと、制作側は何が来るか分からない分を見込んで見積もるしかありません。

揃える順番は表の上からが進めやすいです。目的が決まると、必要な原稿と写真が逆算できます。参考サイトは最後に集めるほうが、方向性がぶれません。

目的 ─ 「誰に・何をしてほしいか」を1文にする

一番大事な準備は、「誰に・何をしてほしいサイトか」を1文で言えるようにすることです。お金はかかりません。

「かっこいいサイト」は目的にならない

制作側が知りたいのは、次の2つです。

  1. 誰に見てほしいか ── 新規のお客様か、求職者か、取引先か。年齢層や地域は
  2. 見た人に何をしてほしいか ── 電話、資料請求、来店、応募のどれか

1文から、構成もデザインも逆算できる

たとえば「札幌市内の30〜50代の個人のお客様に、電話で見積もりを頼んでほしい」と決まったとします。すると、作り方の方針がそこから決まります。

  • 電話してほしいなら、電話番号をどのページでも目立つ場所に置く
  • 個人のお客様が相手なら、専門用語を減らし、料金の目安を先に出す
  • 札幌市内が対象なら、対応エリアと地図を分かりやすく載せる

ここが曖昧なままだと、制作側は無難な構成を提案するしかありません。

会議机を囲む 3 人が、それぞれ別の方向を指して首をかしげている
社内で答えがばらばらなうちは、制作会社も的を絞れません

原稿 ─ 箇条書きのメモでよい

原稿は、上手な文章でなくて構いません。必要なのは事業の中身についての「情報」で、文章に整える作業は制作側に任せられます。

用意する4つの項目

項目書く内容元になるもの
会社概要社名・住所・電話・営業時間・沿革会社案内のコピーで可
サービス紹介何を・いくらで・どんな流れで提供しているか料金表・見積書のひな形
自社の強みお客様に褒められる点、同業と違う点社内の聞き取り・お客様の言葉
よくある質問電話やメールでよく聞かれること5〜10個電話対応の記憶・メールの履歴

項目ごとの書き出し方と型は、ホームページの原稿の書き方にまとめています。

強みは社内からしか出てこない

文章を整える作業は任せられても、事業の中身と強みは社内にしかありません。強みが思いつかないときは、お客様に何と言って褒められたかを思い出すと見つかります。

  • 「ちゃんと説明してくれた」→ 説明の丁寧さ
  • 「すぐ来てくれた」→ 対応の速さ
  • 「他で断られたのにやってくれた」→ 対応範囲の広さ

写真 ─ 実物が要るのは外観・中の様子・人

写真は、外観・店内や現場の様子・働いている人だけは実物を用意し、それ以外は素材写真でも構いません。明るい場所なら、スマホでも使える写真が撮れます。

素材写真で代わりにならないもの

有料の素材写真(ストックフォト)でも、見栄えは整えられます。ただし、お店の外観・中の様子・働いている人の顔は、素材写真では代わりになりません。きれいな素材写真ばかりだと、本当にある会社なのかが伝わりにくくなります。

撮っておく4種類

種類撮るものコツ
外観建物の入口・看板まわりお客様が来店時に目印にする角度で
内観・作業風景店内、事務所、現場で働く様子片づけてから、明るい時間帯に
商品・事例商品、仕上がり、納品物施工の前後など、違いが分かる組み合わせで
スタッフ代表・スタッフ顔が難しければ、作業中の後ろ姿でも

明るさや角度のコツはホームページの写真はスマホで十分?にまとめました。業種によって「事例」の中身は変わり、建設・工務店なら施工の前後、飲食店なら料理と店内です。

晴れた日に店の入口をスマホで撮影している店主
外観は、お客様が来店時に見る角度で撮ると目印になります

プロの撮影を頼む場合は、トップページなど目立つ場所に絞ると費用を抑えられます。

参考サイト ─ 「好き」と「嫌い」を3つずつ

デザインの好みは、言葉より実物のサイトで伝えるほうが確実です。好きなサイトと嫌いなサイトを3つずつ、理由を一言添えて集めてください。

「シンプルで温かみのある感じ」のような言葉は、受け取る人によって解釈が変わります。同業でなくても、雰囲気が伝われば十分です。

理由は次の程度で構いません。

  • 「この配色が好き」「写真の大きさが好き」
  • 「ごちゃごちゃして見づらいのが嫌い」「文字が小さくて読めないのが嫌い」

嫌いなサイトの情報があると、「これは避けたい」が分かるので、提案の幅を絞りやすくなります。

2 台のノートパソコンに別のデザインのサイトを映し、付箋を貼って見比べる事業主
「好き」と「嫌い」を並べると、言葉にしにくい好みが伝わります

ロゴ・会社案内・今のサイトの情報

ロゴと会社案内は「あれば助かる」もので、作り直しの場合だけは今のサイトの情報が欠かせません。

ロゴと会社案内は形式を問わない

ロゴのデータは、形式を問わずそのまま渡してください。印刷会社に渡したデータが残っていれば、それが一番きれいに使えます。無ければ名刺やチラシの現物でも、方向性は伝わります。会社案内やチラシは、原稿の元にもなります。

作り直しなら、ドメインとサーバーの情報

今のサイトがある場合は、次の3つを確かめておくと、引っ越しの作業が止まりません。

  • ドメインをどこで契約しているか、登録者の名義は自社か、管理画面に入れるか
  • サーバーをどこで契約しているか
  • 前の制作会社が管理している場合は、その連絡先

ドメインとサーバーの意味はドメインとサーバーとはで、前の制作会社からの引き継ぎは制作会社の乗り換え方で説明しています。

予算と公開したい時期を添えて、依頼メモにまとめる

予算と公開したい時期も、先に伝えたほうが提案が合います。準備したものと合わせて1枚のメモにすると、最初の打ち合わせが短く済みます。

予算は「上限と優先順位」をセットで

同じ「会社のホームページ」でも、数ページの小さなサイトから大きなサイトまで、作り方はいくらでもあります。予算が分からないと、制作側はどの規模で提案するかを決められません。

  • 「◯万円以内で、まずは問い合わせを受けられる形にしたい」
  • 「予算は◯万円まで。足りなければ、事例のページは後から足す形で構わない」

ホームページには、作る費用のほかに、サーバー・ドメインの費用や保守の費用が毎月かかります。月々いくらまでなら払い続けられるかも決めておいてください。中身はホームページの維持費・管理費で説明しています。

公開したい時期は理由と一緒に

「できるだけ早く」だけでは、何を優先するか判断できません。開業日に合わせたい、チラシに URL を載せたい、といった理由があれば、その日までに最低限のページだけ公開し、残りを後から足す進め方も選べます。

依頼メモの型

項目書くこと
事業の概要業種、対応している地域、主なお客様
目的の1文誰に・何をしてほしいサイトか
欲しいページトップ・サービス・料金・事例・会社概要・お問い合わせなど、思いつく範囲で
欲しい機能お問い合わせフォーム、自分で更新したい箇所、予約など
素材の状況原稿・写真・ロゴがどこまで揃っているか
予算作る費用の上限と、毎月払える額
公開したい時期時期と、その理由
窓口と決める人連絡を受ける人と、最終的に決める人

分からない項目は「未定」で構いません。メールの本文に箇条書きでも十分です。

窓口と「決める人」は1人ずつ決めておいてください。決める人が公開の直前に初めて画面を見ると、大きなやり直しになりやすいので、途中で一度は見てもらうと安心です。

まとめ ─ 発注前のチェックリスト

  • 「誰に・何をしてほしいか」を1文で書き、社内の2〜3人と答えが揃った
  • 会社概要・サービス・強み・よくある質問を箇条書きにした
  • 外観・内観・事例・人の写真を撮った
  • 参考サイトを「好き3つ・嫌い3つ」、理由付きで集めた
  • (作り直しの場合)ドメインの登録者名義とログイン情報を確かめた
  • 予算の上限・毎月払える額・公開したい時期と理由を、依頼メモに書いた

依頼先選びは制作会社の選び方、費用の幅は費用相場の記事が参考になります。

LIT STUDIO のホームページ制作は、50,000円〜(5ページまで)です。基本料金は、素材を持ち込んでも変わりません。原稿の用意が難しいときは、聞き取りして書く原稿づくりを1ページ8,000円で承ります。打ち合わせは基本料金に1回含まれ、素材が揃っていれば最短3日で公開できます。料金の内訳は料金ページに載せています。準備の途中でもご相談いただけます。

契約の条件で迷う点があれば、個別の判断は弁護士に相談してください。

よくある質問

Q.原稿を自分で用意すると、制作費は安くなりますか?
料金の決め方によります。ページ数などで決まるセット料金では基本料金は変わらず、原稿づくりを別に頼む費用が要らなくなる形です。作業時間で見積もる依頼先なら、原稿にかかる時間の分だけ見積もりが下がります。どちらの形かは、見積もりの内訳で確かめられます。
Q.写真が1枚も無くても発注できますか?
できます。素材写真や撮影の依頼で補えます。ただし外観・店内・働いている人は実物でないと伝わりにくいため、まず手持ちのスマホで撮った写真で公開し、後から差し替える進め方もあります。
Q.今のサイトのログイン情報を、新しい依頼先に渡しても大丈夫ですか?
引っ越しなど、今のサイトを触る作業には必要になることがあります。渡すのは、その作業に要る分だけにします。渡す前に、自社でもログインできることを確かめておいてください。作業が終わったらパスワードを変えると安全です。ドメインの登録者の名義は、自社のままにしておきます。
Q.予算を先に伝えると、その金額いっぱいの見積もりが来ませんか?
上限と優先順位をセットで伝えると、「この金額ならここまで、残りは後から」という形で話ができます。届いた見積もりは内訳を見て、何にいくら掛かっているかを確かめてください。複数の依頼先で内訳を比べると、金額の妥当性も判断しやすくなります。
Q.社内で誰が制作会社とやり取りすればよいですか?
連絡を受ける窓口を1人と、最後に「これでいく」と決める人を1人決めておくと、確認の返事が早くなります。決める人が窓口と違う場合は、公開の直前ではなく途中で一度は画面を見てもらうと、大きなやり直しを防げます。

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