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ホームページ制作会社の乗り換え方 ─ データとドメインを守る手順

制作会社は乗り換えられます。ただし順番を間違えるとサイトごと失うことも。「確認→確保→通告」の鉄則と契約書の見るべき5か所、円満に切り替える4ステップをまとめました。

「修正を頼んでも返事が遅い」「毎月払っているのに何もしてくれない」「担当者が変わってから話が通じない」──今の制作会社への不満は、あるとき突然ではなく、じわじわ溜まっていくものです。

ホームページの制作会社は、携帯電話会社と同じように 乗り換えられます。ただし携帯と違って、何も確認せずに解約すると「サイトごと消える」最悪の結末があり得ます。この記事では、データとドメインを持ち出せるかの確認手順、契約書のチェック箇所、円満な切り替えの進め方、そして持ち出せなかった場合の作り直し判断までを順番に解説します。

乗り換えを考えていい状態か ─ よくある不満と判断の目安

まず、乗り換えという大ごとに踏み切るべきかの整理です。よくある不満と、それが「乗り換えで解決する問題か」を分けて考えます。

  • 連絡が遅い・返ってこない → 改善要求をしても変わらなければ乗り換えが妥当
  • 月額費用に見合う作業がない → 保守内容の明細を出してもらい、それでも不明瞭なら乗り換え候補
  • 修正のたびに高額請求 → 相場と比べて判断 (単発の修正は数千円〜数万円が一般的)
  • デザインを変えたいだけ → 乗り換えではなくリニューアル依頼で解決することも多い

不満が「対応の質」にあるなら乗り換え、不満が「サイトの中身」にあるならまず今の会社にリニューアル相談、というのが大まかな線引きです。

最重要 ─ データとドメインを持ち出せるかの確認手順

乗り換えの成否はここで 9 割決まります。解約を切り出す 前に、次の 3 点を確認してください。

確認するもの確認方法持ち出せないとどうなるか
ドメイン (◯◯.jp などの住所)名義が自社か制作会社か。whois 検索や契約書で確認URL が変わり、検索の評価がゼロからやり直し
サイトのデータ一式契約書の「著作権・所有権」条項を確認同じサイトを新しい会社で使えず、作り直し
サーバーと管理画面のログイン情報ID・パスワードを自社で保管しているかデータがあっても自分で触れない

このうち ドメインが最優先です。データは最悪作り直せますが、ドメインを失うと、これまで検索で積み上げた評価と、名刺やチラシに刷った URL がすべて無駄になります。ドメイン名義が制作会社になっている場合は、「移管 (名義と管理の引っ越し) に応じてもらえるか」を必ず確認してください。

契約書のチェック箇所 5 つ

手元の契約書 (または利用規約) で、次の 5 か所を見てください。

  1. 著作権・成果物の帰属 ─ 「著作権は乙 (制作会社) に帰属する」とあれば要注意。データをもらえても他社で自由に改変できない場合があります
  2. 契約期間と自動更新 ─ 「◯年契約・自動更新」の場合、解約可能なタイミングが限られます
  3. 解約予告期間 ─ 「解約は ◯ か月前までに書面で」という条件が多いです
  4. 解約時の違約金・残債 ─ 初期費用 0 円の月額プランは、残り期間分の一括請求条項があることも
  5. データの取り扱い ─ 解約後のデータ提供義務、またはサイト削除の規定があるか

契約書が見つからない・そもそも交わしていない場合は、メールのやり取りが契約内容の証拠になります。「当時の見積もりと発注のメール」を探しておいてください。

円満な切り替えの進め方 4 ステップ

確認が済んだら、実際の切り替えです。揉めずに進める順番があります。

  1. 新しい依頼先を先に決める ─ 移行作業には受け皿が必要です。候補選びは制作会社の選び方を参考に、「他社からの移行実績があるか」を必ず聞いてください
  2. データ・ログイン情報を確保する ─ 新旧が並行して動いている間に、サイトデータ、ドメインの管理情報、サーバー情報を揃えます
  3. 契約に沿って解約を通告する ─ 予告期間を守り、書面かメールで記録を残します。理由は「社内の体制変更のため」程度で十分、不満をぶつける必要はありません
  4. 移行が完了してから旧契約を終了する ─ 新環境でサイトが動くのを確認するまで、旧サーバーは解約しないでください。切り替えの空白期間にサイトが見られなくなるのを防ぎます

持ち出せない場合 ─ 作り直しの判断基準

確認の結果「データもドメインも持ち出せない」となった場合は、作り直しです。落ち込む場面ですが、判断は意外と単純です。

  • 今のサイトへの不満が溜まっている時点で、どのみち近いうちに作り直しは必要だった と考える
  • 作り直し費用は費用相場の記事の通り、小規模なら 15〜50 万円程度から
  • 今の月額費用 × 残り契約期間と、作り直し費用を比べて、数年単位の総額で安いほう を選ぶ

ドメインだけでも移管できるなら、検索の評価は引き継げるので作り直しのダメージは大きく減ります。逆に何も持ち出せない契約だったなら、次の契約では同じ轍を踏まない ことが一番の収穫です。新しいドメインは必ず自社名義で取得してください。

まとめ ─ 確認 → 確保 → 通告 の順を守る

  • 不満が「対応の質」なら乗り換え、「サイトの中身」ならまずリニューアル相談
  • 最優先の確認は ドメインの名義。次にデータの所有権、ログイン情報
  • 契約書は 著作権・契約期間・解約予告・違約金・データ規定 の 5 か所を見る
  • 進め方は「新しい依頼先 → データ確保 → 解約通告 → 移行完了後に旧契約終了」の順
  • 持ち出せなければ作り直し。次は必ずドメイン自社名義 で契約する

乗り換えは手間がかかりますが、不満を抱えたまま月額を払い続けるより、動いたほうが早く楽になります。今日できる最初の一歩は、契約書を探すことと、ドメインの名義を確認すること。この 2 つが分かれば、あとの道筋は自然に決まります。

よくある質問

Q.制作会社を変えるとき、今のサイトはそのまま使えますか?
契約次第です。サイトデータの所有権 (著作権) が自社に移る契約で、ドメインも自社名義なら、新しい会社にそのまま引き継げます。どちらかが制作会社側にある場合は、移管や譲渡に応じてもらえるかの確認が先です。
Q.ドメインの名義が制作会社になっていました。どうすればいいですか?
まず移管 (名義と管理の引っ越し) に応じてもらえるかを、解約の話を出す前に確認してください。移管できればURLと検索評価を保ったまま乗り換えられます。応じてもらえない場合は、新ドメインでの作り直しを総額で比較して判断します。
Q.解約を伝えたら嫌がらせをされないか心配です。
だからこそ「確認→確保→通告」の順番が大切です。データとログイン情報を確保してから、契約の予告期間を守って事務的に通告すれば、相手に実害を与えられる余地はほぼなくなります。理由も「体制変更のため」程度で十分です。
Q.乗り換え先はどう選べばいいですか?
通常の選び方のチェックポイントに加えて「他社からの移行実績があるか」を必ず聞いてください。移行に慣れた会社なら、契約書の読み解きや移管手続きの段取りから手伝ってもらえます。

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