ホームページは自作と外注どっちがいい? 費用と手間で徹底比較
「自作なら無料」は本当か。独自ドメインには道具の有料プランとドメイン代が掛かり、作る時間は本業から引くことになります。サイトに集客の役割を持たせるかどうかで、自作と外注の分かれ目を整理しました。

Wix や STUDIO のような道具を使えば、ホームページは自分でも作れます。自作で十分な場合もあれば、外注したほうが結果的に手間もお金も少なく済む場合もあります。
分かれ目は、サイトに集客や売上の役割を持たせるかどうかです。この記事では、費用と時間の両面から、その分かれ目を具体的にします。
自作と外注の比較 早見表
お金は自作のほうが安く、自分の時間は外注のほうが少なく済みます。ここでの自作は Wix や STUDIO などの道具を使う場合、外注は制作会社やフリーランスに頼む場合です。
| 項目 | 自作(Wix・STUDIO など) | 外注(制作会社・フリーランス) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円から | 依頼先と内容で大きく変わる |
| 月々の費用 | 道具の有料プランとドメイン代 | サーバー・ドメインの実費と、保守(任意) |
| 自分の時間 | 構成・文章・写真・組み上げを全部自分で | 打ち合わせ・素材の準備・確認 |
| デザイン | テンプレート次第。整えるのは自分 | 事業に合わせて設計してもらえる |
| 更新のしやすさ | 自分で全部触れる | 作り方次第(CMS を入れれば自分で更新できる) |
| 独自の機能(予約・会員など) | 道具の部品の範囲内 | 作れる相手なら作れる |
外注の費用の幅は、ホームページ制作の費用相場にまとめています。
自作でも、独自ドメインを使うなら有料プランが要る
自作の道具代は0円から始められますが、「◯◯.jp」のような自分のドメインを使うには、道具の有料プランとドメイン代が掛かります。
- Wix は、独自ドメインをつなぐのにプレミアムプランが必要です(Wix ヘルプセンター)
- STUDIO は、無料のプランでは独自ドメインを使えません(STUDIO 料金プラン)
- ドメイン代の例として、JPRS が運営する JPDirect では、◯◯.jp の更新が年5,181円(税込、2026年10月時点)です(JPDirect 料金)
STUDIO の主なプランは次のとおりです(2026年10月時点)。
| プラン | 月額(年払い) | 月額(月払い) | 独自ドメイン |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 0円 | 使えない |
| Mini | 590円 | 1,290円 | 使える(2ページまで) |
| Personal | 1,190円 | 1,720円 | 使える |
| Business | 3,980円 | 5,460円 | 使える |

「自作なら安い」の本当のコスト
自作で見落としやすいのは、お金ではなく自分の時間と、完成しないおそれです。
時間が掛かる作業
自作では、次の作業を全部ひとりで進めます。
- 道具の操作を覚え、思った形にならない原因を調べる
- どのページを作り、何をどの順番で載せるかを決める
- 会社紹介・サービス説明・お問い合わせの案内を書く
- 写真を撮る、選ぶ、サイズを整える
- スマホで崩れていないかを確かめ、直す
原稿と写真を先に揃えておくと、この時間は縮まります。揃え方は発注前の準備リストが、自作にもそのまま使えます。
自分の時給で換算してみる
掛かった時間に、自分の時給を掛けてみてください。その金額と外注の見積もりを並べると、「無料 対 有料」ではなく「自分の時間 対 お金」の比べ方になります。
上の作業ごとに何時間かかりそうかを書き出すと、見積もりやすくなります。
見えにくいコストがあと2つ
- 完成しないおそれ ── 本業の合間の作業は止まりがちです。作りかけの間、サイトから来るはずだった問い合わせは来ません
- 作り直しのコスト ── 道具の名前が入った無料の URL で運用していると、後で作り直すときに検索の評価を引き継ぎにくくなります

自作が向いているケース
次の4つのどれかに当てはまるなら、自作から始めるのが合理的です。
- 事業を始めたばかりで、まず名刺代わりの1枚があればいい ── 内容が固まらない時期に作り込むより、まず形にするほうが合います
- サイトからの集客に、まだ期待していない ── 紹介や SNS 経由が中心で、サイトは「本当にある会社か」の確認だけでよい場合です
- 自分で触るのが好きで、時間が取れる ── 更新の多い個人の事業では、自分で全部触れることが強みになります
- とにかく急いでいる ── 開業日や展示会が迫っているなら、まず自作で公開し、後から作り直す方法もあります
2番で迷う場合は、小さな会社にホームページは必要?も読んでみてください。
道具はどれを選ぶか
| 道具 | 向いている人 |
|---|---|
| STUDIO | デザインを重視したい |
| Wix | とにかく早く形にしたい |
| WordPress | ブログ中心で長く育てたい |
WordPress はサーバーの契約と、本体や部品の更新・セキュリティ対策を自分で行う必要があります。初めてなら STUDIO か Wix のほうが始めやすいです。守るときに何をするかはSSL とセキュリティの基本で、3つの違いはWix・STUDIO・WordPress 比較で説明しています。
ドメインという言葉がピンと来ない場合は、ドメインとサーバーとは?で説明しています。
自作で進めるときの手順と、見落としやすい3つ
自作と決めたら、道具を開く前に中身を決めると、道具の前にいる時間が短くなります。
中身を決めてから、道具を開く
- ドメインを自分名義で取る
- 作るページを決める(まずはトップ・サービス・会社概要・お問い合わせ程度)
- 原稿を箇条書きで書く
- 写真を揃える
- 道具で組み上げる
- スマホで全ページを開いて確かめる
- お問い合わせフォームから、実際に1通送ってみる
公開した後にやることは、ホームページ公開後にやることにまとめています。
自作で見落としやすい3つ
| 見落としやすい所 | 起きること | やっておくこと |
|---|---|---|
| 写真やイラストの権利 | ネットで見つけた画像を使い、権利者から連絡が来る | 自分で撮った物か、使ってよい条件が明記された素材だけを使う |
| お客様の個人情報 | フォームで名前や連絡先を受け取るのに、何に使うかが書いていない | 受け取る前に利用目的を示す(個人情報保護法21条) |
| フォームの届き先 | 送信はできても、通知が迷惑メールに入って気付かない | 公開前に自分で送り、届くことを確かめる |
フォームのように本人から直接書いてもらう形で個人情報を受け取るときは、あらかじめ利用目的を示す必要があります(個人情報保護法21条2項)。プライバシーポリシーのページに書いておくのが分かりやすい方法です。
ネットで商品を売る場合は、事業者の名前や住所などを表示する決まり(特定商取引法に基づく表示)もあります。内容は消費者庁の特定商取引法ガイドで確認してください。
外注が向いているケース
次の4つのどれかに当てはまるなら、外注を考える段階です。共通するのは「サイトに仕事をさせたい」という点です。
- サイト経由の問い合わせや売上を増やしたい ── 誰に、どんな言葉で探してもらうかを、ページの構成から考える必要があります
- 比べられる業種で、競合がしっかりしたサイトを持っている ── 工務店・士業・治療院などは、お客様が複数のサイトを見比べてから連絡します
- 予約・会員・決済など、道具の部品に無い機能が要る ── 道具の限界にぶつかる前に、作れる相手に頼むほうが早く済みます。費用の目安は業務アプリ開発費用の相場にあります
- 自分の時間を本業に使いたい ── 時給で換算した自作の時間が、外注の見積もりを上回るなら外注が合います

業種ごとに何を載せると選ばれるかは、建設・工務店・士業・クリニック・治療院のページで整理しています。
外注しても、自分の仕事は残る
外注で減るのは「形にする」作業の時間です。次の表の上3行と最後の1行は、どちらを選んでも自分の仕事です。
| 作業 | 自作 | 外注 |
|---|---|---|
| 誰に何を伝えるかを決める | 自分 | 自分(制作側は聞き出す役) |
| 原稿の中身になる事実 | 自分 | 自分(文章に整えるのは任せられる) |
| 自社の写真 | 自分 | 自分(撮影を頼むと別料金のことがある) |
| 構成・デザイン・組み上げ | 自分 | 制作側 |
| スマホ表示の調整 | 自分 | 制作側 |
| 確認と「これでいく」の判断 | 自分 | 自分 |
上の3行を先に済ませておくほど、外注の費用も期間も下がります。頼む相手の選び方はフリーランスと制作会社どっちに頼む?と制作会社の選び方にまとめています。
間を取る選択肢 ─ 初期だけプロに頼む
「全部プロ」か「全部自分」かの二択ではなく、お金をかける所と自分でやる所を分ける方法もあります。
| 方法 | プロに頼む部分 | 自分でやる部分 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 設計と初期制作だけ頼む | 構成の設計・最初の制作 | お知らせやブログの更新 | 更新は自分でやりたい |
| 自作サイトの点検だけ頼む | 構成と検索まわりのチェック | 指摘された所の修正 | すでに自作サイトがある |
| AI を使う依頼先に頼む | 制作の全体 | 素材の準備と確認 | 作業時間を短くして費用を抑えたい |
更新を自分で続けるなら、お知らせなどを自分で書き換えられる仕組み(CMS)にしてもらうと、更新のたびに頼まずに済みます。保守を付けずに運用する条件は維持費・管理費の記事に、AI で短くなる工程はAI を使った制作はなぜ安いのかにまとめています。料金の決め方は依頼先ごとに違うので、見積もりの内訳で比べてください。
迷ったときの決め方 ─ 3つの質問
迷ったら、次の3つに順番に答えてみてください。答えが出た所で止まって構いません。
- サイトに集客や売上の役割を持たせるか ── 「はい」なら外注寄り、「いいえ(確認用でいい)」なら自作寄り。一番大きな分かれ道です
- 道具の部品に無い機能が要るか ── 要るなら、作れる相手に頼むほうが結果的に早く済みます
- 作る時間を本業から引いても平気か ── 平気なら自作、平気でないなら外注か、間を取る方法です

外注に進む場合の流れは制作の流れと期間で説明しています。
自作から外注に切り替えるサイン
「まず自作し、伸びたらプロに作り直す」を選んだ場合は、次のような状態が続いたら切り替えを考える合図です。
- お客様から「分かりにくい」「スマホで見づらい」と言われた
- 会社名で検索しても、自社のサイトが見つけにくい
- 更新が止まり、古い情報が載ったままになっている
- 予約や決済など、道具の部品では足りない機能が欲しくなった
- サイトを直す時間が、本業の時間を削り始めた
最初に自分名義でドメインを取っていれば、URL もメールアドレスも変えずに作り直せます。作り直しの費用の考え方はホームページのリニューアル費用相場で説明しています。
まとめ ─ 判断基準は「サイトで稼ぐ予定があるか」
- サイトに集客や売上の役割を持たせるかを決めた
- 自作の時間を、自分の時給で換算して外注の見積もりと比べた
- 自作でも、独自ドメインには道具の有料プランとドメイン代が掛かると分かっている
- どちらの場合もドメインは自分名義で取る
- フォームを置くなら、利用目的を示すページを用意する
LIT STUDIO のホームページ制作は、50,000円〜(5ページまで)です。打ち合わせは基本料金に1回含まれ、素材が揃っていれば最短3日で公開できます。保守を付けない場合は、サーバー・ドメインの維持の実費(月数百円〜)で、更新はご自身で、という運用もできます。「うちはどっちだろう」と迷ったら、お問い合わせからご相談ください。
外注の契約の条件で迷う点があれば、個別の判断は弁護士に相談してください。
よくある質問
Q.自作で独自ドメインを使うと、年にいくら掛かりますか?
Q.自作したサイトを、後から外注で作り直せますか?
Q.WordPress を自作で使うときに気を付けることは何ですか?
Q.自作したサイトにも、プライバシーポリシーは必要ですか?
Q.外注したら、更新のたびにお金が掛かりますか?
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