ホームページ制作の流れと期間 ─ 問い合わせから公開までの5ステップ
「頼んだら何が始まって、いつ終わるのか」を5段階に分けました。期間を左右するのは、ページ数や機能に加えて、素材の揃い方と確認の返事の速さです。公開後は Google が自動でサイトを見つけることにも触れます。

ホームページ制作を初めて頼むときに分かりにくいのは、「頼んだら何が始まって、いつ終わるのか」です。金額は見積もりで分かりますが、進め方と期間は、契約の前には見えにくいものです。
この記事では、問い合わせから公開までを5つの段階に分け、それぞれ何をするのか、発注側は何を準備するのか、期間を左右するのは何かを説明します。
制作の流れ 全体像 ─ 5ステップ
流れは「問い合わせ → 打ち合わせ・設計 → デザイン → 制作 → 公開」の5段階です。全体の期間は、ページ数・機能・素材の揃い方・確認の返事の速さで変わります。小さなサイトなら短く済み、ページや機能が多ければ数か月かかることもあります。
| 段階 | やること | 発注側がすること | 期間を左右するもの |
|---|---|---|---|
| 1. 問い合わせ・見積もり | 要望を伝え、金額と範囲を決める | 目的と欲しいページを伝える | 要望がどこまで決まっているか |
| 2. 打ち合わせ・設計 | ページ構成と各ページの中身を決める | 誰に何を伝えるかを言葉にする | 社内で答えが揃っているか |
| 3. デザイン | 見た目の案を作り、確認・修正する | 案を見て、直す点をまとめて返す | 修正の往復の回数 |
| 4. 制作(コーディング) | デザインを動くサイトに組み上げる | 原稿・写真の残りを渡す | ページ数と機能の量 |
| 5. 公開・最終確認 | 表示と送信を確かめ、公開する | 内容の誤りがないかを見る | 確認する人の数 |
各段階の日数は、依頼先が見積もりのときに示すものです。見積もりで段階ごとの日数を書いてもらうと、見通しが立ちます。

ステップ1〜2 ─ 問い合わせから設計まで
この2つの段階で決まるのは、金額だけではなく「作業の範囲」と「誰に何を伝えるか」です。後の工程の速さは、ここで大きく変わります。
ステップ1: 問い合わせ・見積もり ─ 作業の範囲を線引きする
見積もりで確かめたいのは、金額と作業の範囲の線引きです。少なくとも次の3点が書かれているかを確かめてください。
- 何ページ作るのか
- 原稿と写真はどちらが用意するのか
- 公開後の修正は何回まで含むのか
見積書の読み方は見積書の見方に、依頼先の比べ方は制作会社の選び方にまとめています。
ステップ2: 打ち合わせ・設計 ─ 「誰に何を伝えたいか」を言葉にする
設計では、サイト全体の構成(どんなページを作るか)と、各ページに載せる中身を決めます。発注側に求められるのは、デザインの好みより先に「誰に何を伝えたいか」を言葉にすることです。
打ち合わせの回数は依頼先と規模で違います。基本料金に何回含まれるかは、見積もりで確かめてください。回数より「決めることをその場で決める」ほうが、期間に効きます。
打ち合わせには、次のものを持っていくと話が早く進みます。
- 「同業のこのサイトが近い」という参考例を2〜3個
- 誰に見てほしいか、見た人に何をしてほしいかのメモ(箇条書きで可)
- 今ある素材(会社案内、ロゴ、写真)

ステップ3〜4 ─ デザインと制作
デザインは発注側の「確認と判断」が中心で、制作は制作側の作業が中心です。
ステップ3: デザイン ─ 直してほしい点は、まとめて出す
まず主要ページのデザイン案が出て、確認と修正を繰り返して固めます。気付くたびに1件ずつ連絡すると、確認の往復だけで日数が消えます。
- 案を受け取ったら、社内で見る人と最終的に決める人を先に決める
- 気付いた点を1つの一覧にまとめる(メールを何通にも分けない)
- 「必ず直す」と「できれば直す」に分けて、一度に送る
ステップ4: 制作(コーディング) ─ 発注側は待つ時間が多い
制作は、確定したデザインを、ブラウザで動くサイトとして組み上げる工程です。この段階で組み込む主なものは次のとおりです。
- スマホでの表示の調整(スマホ対応とは)
- お知らせを自分で更新できる仕組み(CMS)
- 問い合わせフォームなど、入力や送信のある部品
ステップ5 ─ 公開と最終確認
公開の前に、表示と送信を確かめます。「作り終わった日」と「公開できる日」は同じではありません。
公開前に確かめること
発注側は特に、内容が正しいかを見る役です。
- 会社名・住所・電話番号・営業時間など、事実に誤りがないか
- スマホとパソコンの両方で、崩れている所がないか
- 問い合わせフォームから送った内容が、実際に届くか
- リンク切れや誤字がないか
公開の手続きと、その後
公開には、ドメイン(住所)とサーバー(土地)が要ります。契約の名義を自社にしておくと、後で依頼先を変えるときに困りにくくなります。仕組みはドメインとサーバーとはで説明しています。
公開したサイトは、Google が自動で見つけます。登録の申請をしないと検索に出ない、ということはありません(Google 検索セントラル)。Search Console(Google の無料の道具)を使うと、見つけてもらえているかを確かめたり、新しいページを知らせたりできます。公開後の最初の1か月にやることは公開後30日のチェックリストにまとめています。
期間を延ばす要因と、短くする工夫
期間を延ばす要因の多くは、制作側の作業の速さより、発注側の決め方と素材の揃え方で縮められます。
| 期間を延ばす要因 | なぜ延びるか | 短くする工夫 |
|---|---|---|
| ページ数が多い | デザイン・制作・確認の量がそのまま増える | 最初は必要なページに絞り、公開後に足す |
| 独自のデザインにする | 案を作って固めるまでの往復が増える | 参考サイトを先に決める |
| 予約・決済・会員などの機能 | 作る量に加えて、動きの確認に日数が要る | 「公開時に要るもの」と「後から足すもの」に分ける |
| 原稿づくりや撮影も頼む | 聞き取り・撮影日の調整・確認が加わる | 箇条書きのメモと手持ちの写真を先に渡す |
| 原稿・写真がなかなか届かない | その部分の作業が止まる | 契約前から集め始める |
| 確認する人が多い | 意見の取りまとめに時間がかかる | 最終的に決める人を1人に決める |
| 今のサイトからの作り直し | 旧サイトの整理と、URL の引き継ぎが加わる | 残すページと捨てるページを先に決める |

契約前から集めておく4点
| 素材 | どんな形でよいか | 無いとどうなるか |
|---|---|---|
| 会社概要・沿革・サービス説明 | 箇条書きのメモで可 | 聞き取りの打ち合わせが増える |
| ロゴのデータ | 今あるファイルそのまま | デザインの色や雰囲気が決まらない |
| 使えそうな写真 | 今ある物で可 | 仮画像のまま止まる |
| 参考にしたい同業サイト | 2〜3件のアドレス | 好みの確認に往復が増える |
揃え方は発注前の準備リストに、文章は原稿の書き方に、写真は写真はスマホで十分?にまとめています。
種類ごとの考え方
- LP(1枚のページ) ── ページは1枚でも、文章の構成を固めるのに時間がかかることがあります(LP制作費用の相場)
- 作り直し(リニューアル) ── 新しく作る作業に、旧サイトの整理と引き継ぎが加わります(リニューアル費用相場)
- ネットショップ ── 商品の登録と決済・送料の設定が加わり、商品の写真と説明文が揃う速さで期間が決まります(Shopifyでネットショップを作る費用)
AI で短くなる工程・ならない工程
AI で短くなるのは「作る工程」で、「決める工程」は短くなりません。
| 工程 | AI で短くなるか | 理由 |
|---|---|---|
| 誰に何を伝えるかを決める | ならない | 答えは発注側にしかない |
| 原稿・写真の準備 | ほとんどならない | AI が下書きを作れても、事実の確認と判断は人がする |
| デザイン案の作成 | なる | 案を作る速さが上がる |
| 制作(コーディング) | なる | 組み上げる作業が速くなる |
| 確認と修正の判断 | ならない | 案を見て決めるのは発注側 |
AI を使う依頼先ほど、作る工程が短い分、発注側の準備と判断の速さが全体の期間を決めます。安くなる工程と変わらない工程はAI を使った制作はなぜ安いのかで説明しています。

公開したい日が決まっているときの逆算
開業日、新年度、求人を出す時期など、公開したい日が決まっている場合は、その日から逆算します。先に決めておくのは次の5つです。
- その日に最低限要るページ ── 全ページを間に合わせようとせず、その日に無いと困るページだけを決める
- ドメイン(住所) ── 名刺やチラシにアドレスを刷るなら、印刷の入稿より前に決める
- 素材の締め切り ── 原稿と写真を「いつまでに渡すか」を依頼先と一緒に決め、社内の担当者にも伝える
- 決める人の予定 ── デザインの確認のときに、決める人が出張や繁忙期で捕まらないと止まる
- 公開後に回すもの ── お知らせ、事例の追加、細かな機能を、公開日の後に回す一覧にする
途中で間に合わないと分かったら、公開日を動かす前に、1番の「最低限要るページ」をさらに減らせないかを依頼先と相談してください。採用の時期に合わせる場合は、募集の要項だけ先に出す方法もあります(採用ページの作り方)。
まとめ ─ 期間を左右するのは発注側の準備
- 流れは「問い合わせ → 打ち合わせ・設計 → デザイン → 制作 → 公開」の5段階で、段階ごとの日数を見積もりに書いてもらう
- 発注側の出番はステップ2〜3に集中するので、その時期の時間を確保した
- 会社概要・ロゴ・写真・参考サイトの4点を、契約前から集め始めた
- 直してほしい点は、一覧にまとめて一度に送ると決めた
- 公開後は Google が自動で見つける。Search Console で状態を確かめられる
費用の目安はホームページ制作の費用相場と合わせて読むと判断しやすくなります。
LIT STUDIO のホームページ制作は、50,000円〜(5ページまで)です。打ち合わせは基本料金に1回含まれます。頼んでから公開までの手順と日数は次のとおりで、最短3日で公開できます。ドメインが既にあり、確認がその日に返ってくれば、もっと早く公開できることもあります。
| 手順 | ふつうのサイト(コーポレート・お店・LP) | 動くサイト |
|---|---|---|
| 1. 種類を選んで、名前と業種を送る | 当日 | 当日 |
| 2. 見積り・申し込み | 当日〜(ご連絡は2営業日以内) | 当日〜(ご連絡は2営業日以内) |
| 3. ドメインの用意 | 既にあれば不要。新しく取るなら数時間〜最大2日ほど(作るのと同時に進めます) | 同じ |
| 4. 作る | 1日〜 | 2〜3日〜 |
| 5. 確認・手直し | その日に返ってくれば当日 | その日に返ってくれば当日 |
| 6. 公開(ドメインの設定・https) | 数分〜数時間 | 数分〜数時間 |
新しく取ったドメインが使えるようになるまでの時間は、エックスサーバーの案内で「数時間(最大2日程度)」とされています(2026年10月時点)。公開の後に行う Google のお店の情報の確認(審査に5営業日ほど)は、この日数に入れていません。料金の内訳は料金ページに載せています。「うちの場合はどうか」はお問い合わせからどうぞ。
納期や遅れたときの扱いなど、契約の中身で迷う点があれば、個別の判断は弁護士に相談してください。
よくある質問
Q.ホームページ制作は、全体でどのくらいの期間がかかりますか?
Q.見積もりのときに、期間について何を確かめればいいですか?
Q.公開したら、Google に登録する必要がありますか?
Q.ページ数が少なければ、必ず早く終わりますか?
Q.途中で内容を足したくなったら、期間はどうなりますか?
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