集客・運用7分で読めます

ホームページのアクセス数の見方 ─ 初心者は3つの数字だけでいい

アクセス解析の画面を全部理解する必要はありません。来る前を見るSearch Console、来た後を見るGA4という役割の違いを押さえ、訪問者数・検索語・問い合わせ数の3つだけ見れば、打ち手の方向は決まります。

「アクセス解析を見てください、と言われたけれど、画面を開いても数字とグラフだらけで何も分からない」── ホームページを持つ経営者の方の、ごく普通の感想です。

安心してください。専門家でない人が、あの画面の全部を理解する必要はまったくありません。 実際、見るべき数字を 3 つに絞るだけで、経営判断に必要な情報のほとんどは手に入ります。

この記事では、無料で使える 2 つの道具 (Search Console と GA4) の役割の違いと、初心者が最初に見るべき 3 つの数字、そして数字に振り回されないための考え方をまとめます。

アクセス解析でつまずく人が多い理由

アクセス解析の道具は「あらゆる業種・あらゆる規模のサイト」に対応するよう作られています。だから画面には、中小企業のサイトには一生関係のない項目まで大量に並びます。全部を見ようとすると、確実に挫折します。

もう一つのつまずきが、数字を見ても「で、どうすればいいの?」につながらない ことです。数字は行動につながって初めて意味を持ちます。逆に言えば、行動につながらない数字は最初から見なくて構いません。この割り切りが出発点です。

Search Console と GA4 ─ 役割の違い

Google が無料で提供している道具は主に 2 つあります。名前は似ていませんが、役割はきれいに分かれています。

Search Console (サーチコンソール)GA4 (Googleアナリティクス)
分かることサイトに 来る前 のことサイトに 来た後 のこと
具体的にはどんな検索語で表示・クリックされたか何人が来て、どのページを見て、問い合わせたか
例えるならお店の外の通行量と、入店のきっかけ調査店内での動きとレジの記録
費用無料無料

つまり、「見つけてもらえているか」は Search Console、「来た人が動いてくれたか」は GA4 です。問い合わせが来ない原因の切り分け で「まずアクセスの有無を確認する」と書いたのは、この 2 つを見れば原因の場所が分かるからです。

どちらもホームページへの導入 (設定) が必要です。制作会社に依頼したサイトなら設定済みか確認し、未設定なら導入を依頼してください。

最初に見るべき数字は 3 つだけ

道具を開いたら、次の 3 つだけを見ます。ほかは全部無視して構いません。

1. 訪問者数 (GA4)

月に何人がサイトに来たか。まずこれが 月 100 人を超えているか が最初の分かれ目です。超えていなければ、サイトの中身を直すより「見つけてもらう対策」が先になります (SEO 入門 参照)。

2. 検索語とクリック数 (Search Console)

どんな言葉で検索されて、何回クリックされたか。ここには お客様の生の言葉 が並びます。「会社名」ばかりなら新規のお客様には届いておらず、「地域名 + 業種」で来ているなら狙いどおりです。想定外の検索語が多いなら、それは新しい記事のネタでもあります。

3. 問い合わせにつながった数 (GA4)

フォーム送信や電話タップが何回あったか。訪問者数と見比べることで、「来ているのに問い合わせがない (中身の問題)」のか「そもそも来ていない (集客の問題)」のかが切り分けられます。

数字の見方の実例

3 つの数字の組み合わせで、打ち手はほぼ決まります。

訪問者数問い合わせ診断打ち手の方向
少ないない見つけてもらえていないSEO・地図対策・地道な発信
多いない来ているのに響いていないページの中身と導線の改善
多いある健全今の路線を継続・強化
減ってきた減ってきた何かが変わった検索語の変化を Search Console で確認

このように、細かい分析をしなくても「3 つの数字 → 打ち手の方向」までは一直線につながります。中身と導線の改善については 問い合わせが増えるページの作り方 で具体的に扱っています。

数字に一喜一憂しないための考え方

最後に、数字との距離感の話です。

短い期間の上下は、ほとんどノイズです。 曜日・天気・連休で数字は普通に上下します。昨日より減ったと騒ぐ必要はなく、月単位の傾きで見るくらいでちょうどいいです。また、季節性のある業種 (除雪・リフォーム・観光など) では前月との比較より 前年の同じ月との比較 のほうが実態に合います。去年の数字が残っているだけでも、解析を早めに入れておく価値があります。

アクセス数は目的ではありません。 訪問者が 2 倍になっても問い合わせがゼロなら経営には何も起きていませんし、訪問者が少なくても問い合わせが毎月来ているなら、そのサイトは仕事をしています。最後に見るべき数字は、売上につながった問い合わせの数 です。

まとめ ─ 3 つの数字だけ見ればいい

  • 道具は 2 つ: 来る前が Search Console、来た後が GA4。どちらも無料
  • 見る数字は 3 つ: 訪問者数・検索語とクリック数・問い合わせ数。ほかは無視してよい
  • 数字は他社平均でなく 先月の自社と比べる。見るのは傾きだけ
  • 短期の上下はノイズ。最終的な指標はアクセスではなく問い合わせの数

アクセス解析は「全部理解する教養」ではなく、「3 つだけ見る健康診断」と捉えてください。まずは自分のサイトに Search Console と GA4 が入っているかの確認から始めましょう。

よくある質問

Q.Search ConsoleとGA4はどう違うのですか?
Search Consoleは「サイトに来る前」(どんな検索語で表示・クリックされたか) を、GA4は「サイトに来た後」(何人が来てどのページを見て問い合わせたか) を見る道具です。役割が違うため、両方を導入するのが基本です。どちらも無料で使えます。
Q.アクセス数はどのくらいあれば合格ですか?
業種や商圏によるため一律の合格ラインはありませんが、月100人未満なら「見つけてもらう対策」が最優先という判断ができます。他社平均と比べるのではなく、先月の自社と比べて増えているか減っているかの傾きを見るのが実用的です。
Q.アクセスが増えれば問い合わせも増えますか?
直結はしません。訪問者が2倍になっても問い合わせがゼロなら経営には何も起きていません。アクセス数は途中経過の数字で、最終的に見るべきは問い合わせの数です。「アクセスが増えます」だけの改善提案や広告営業には注意してください。
Q.解析ツールが入っているかどうか分かりません。
制作会社に依頼したサイトなら、Search ConsoleとGA4が設定済みか、管理画面を見られる権限が自社にあるかを制作会社に確認してください。未設定の場合の導入も、多くの制作会社が対応しています。

あわせて読む