ホームページのアクセス数の見方 ─ 初心者は3つの数字だけでいい
アクセス解析の画面を全部理解する必要はありません。来る前を見るSearch Console、来た後を見るGA4の役割を押さえ、アクティブ ユーザー数・検索語・キーイベントの3つを先月の自社と比べれば、次の一手は決められます。

アクセス解析の画面を開くと、数字とグラフがたくさん並んでいます。ただ、地域のお客様を相手にする会社のサイトなら、全部を理解する必要はありません。見る数字を 3 つに絞れば、次に何をするかは決められます。
この記事では、無料で使える 2 つの道具(Search Console と GA4)の役割の違いと、最初に見る 3 つの数字、月に 1 回の見方の手順をまとめます。画面に出る指標の名前も、2026 年 10 月時点の Google の呼び方に合わせています。
見る数字を絞ってよい理由
アクセス解析の道具は、通販サイトやスマホアプリまで含めた、あらゆる業種のサイト向けに作られています。そのため、通販の売上の画面や、アプリの利用状況の画面のように、会社のサイトには関係のない項目まで並びます。
数字は、次の行動が決まって初めて意味を持ちます。行動につながらない数字は、最初から見なくて構いません。

Search Console と GA4 ─ 役割の違い
一言でいうと、「見つけてもらえているか」を見るのが Search Console、「来た人が動いてくれたか」を見るのが GA4 です。
| Search Console(サーチコンソール) | GA4(Googleアナリティクス) | |
|---|---|---|
| 分かること | サイトに来る前のこと | サイトに来た後のこと |
| 具体的には | どんな検索語で表示・クリックされたか | 何人が来て、どのページを見て、問い合わせたか |
| お店に例えると | 店の前の通行量と、入店のきっかけ | 店内での動きとレジの記録 |
| 費用 | 無料 | 無料 |
自社のサイトに入っているか確かめる
どちらも、ホームページへの設定が必要です。制作会社に依頼したサイトなら、次の順番で確かめます。
- 制作会社に「Search Console と GA4 は設定済みですか」と聞く
- 管理画面を、自社の Google アカウントで見られる権限があるかを確かめる
- 権限が無ければ、自社のアカウントを追加してもらう
- 未設定なら、設定を依頼する
設定の作業が制作料金に含まれているかは、会社によって違います。公開したばかりのサイトなら、設定を含めた初期の段取りを 公開後にやること・最初の 30 日 にまとめています。

最初に見るべき数字は 3 つだけ
| 見る数字 | どの道具で | 画面での名前 |
|---|---|---|
| 1. 来た人の数 | GA4 | アクティブ ユーザー数 |
| 2. 検索語とクリック数 | Search Console | 検索パフォーマンスの「クエリ」と「クリック数」 |
| 3. 問い合わせにつながった数 | GA4 | キーイベント |
1. 来た人の数(GA4 のアクティブ ユーザー数)
GA4 のレポートに出る「ユーザー」は、アクティブ ユーザー数です(Google アナリティクス ヘルプ)。数えているのは人ではなく、端末やブラウザの単位です。同じ人がスマホとパソコンで見れば 2 と数えられることがあるので、人数そのものではなく「増えたか・減ったか」の目安として見ます。
2. 検索語とクリック数(Search Console)
Search Console の「検索パフォーマンス」には、検索結果に出た回数(表示回数)と、押された回数(クリック数)が、検索語(クエリ)ごとに並びます。クリック数の多い順に、上から眺めてください。
| 検索語の傾向 | 意味 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 会社名ばかり | 新規のお客様には届いていない | 「地域名 + 業種」で見つかる対策 |
| 「地域名 + 業種」が多い | 狙いどおりに届いている | 今の路線を続ける |
| 想定外の言葉が多い | お客様の関心が別の所にある | その言葉に答えるページを作る |
一つ注意があります。検索する人が少ない言葉は、個人を守るために表に出ません(Google 検索セントラル ブログ)。訪問の少ないサイトほど、表の検索語を足した数がグラフの合計クリック数にかなり届かないことがあります。故障ではありません。
想定外の検索語は、新しい記事の題材になります。題材の決め方は お知らせ・ブログの題材リスト にまとめています。「求人」「採用」に関わる言葉が混じっていたら、働き先を探している人が見ている合図です。受け皿の作り方は 中小企業の採用ページの作り方 にまとめています。
3. 問い合わせにつながった数(GA4 のキーイベント)
フォームの送信や電話番号のタップは、GA4 で「キーイベント」として設定しておかないと数字に出ません。キーイベントは、以前「コンバージョン」と呼ばれていたものです(Google アナリティクス ヘルプ)。制作会社には「フォーム送信と電話のタップを、キーイベントに設定していますか」と聞くと伝わります。
電話で直接かかってきた問い合わせは、この数字に出ません。電話を受けたときに「何を見てお電話くださいましたか」と一言聞いて、手元に控えておくと、抜けを補えます。
地図から来る反応は、別の画面で見る
地域の会社では、地図の枠から直接電話が来たり、ルートを調べてそのまま来店されたりします。これはサイトを通らないので、GA4 には出ません。Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」で、通話の数・ルートの検索・ウェブサイトのクリックを見られます(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。
数字の組み合わせで、次の一手を決める
| 来た人の数 | 問い合わせ | 起きていること | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 少ない | ない | 見つけてもらえていない | 検索・地図・発信で見つけてもらう対策 |
| 多い | ない | 来ているのに響いていない | ページの中身と、問い合わせまでの導線を直す |
| 多い | ある | サイトが仕事をしている | 土台を壊さず、うまくいっている所を厚くする |
| 減ってきた | 減ってきた | 何かが変わった | Search Console で、減った検索語を探す |
「少ない」「多い」の線は、業種と商圏で変わります。先月や前年の自社の数字と比べて判断してください。
見つけてもらう対策は 中小企業のための SEO 入門 に、中身と導線の直し方は 問い合わせが増えるホームページの作り方 に、原因の切り分けは 問い合わせが来ない原因の切り分け方 にまとめています。
検索語が変わっていないのに来た人だけが減ったときは、季節や連休など外側の理由を疑います。

月に 1 回、同じ順番で見る手順
- GA4 を開き、先月のアクティブ ユーザー数を見る。前の月と比べて、増えたか減ったかだけ確かめる
- Search Console を開き、クリック数の多い検索語を上から眺める。会社名以外の言葉が増えているか見る
- GA4 に戻り、キーイベントの数を見る
- 地図から来る会社なら、Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスで通話の数を見る
- 上の表に自社の状態を当てはめ、打ち手を 1 つだけ決めて控える
記録は、月・アクティブ ユーザー数・キーイベントの数・気づいたこと、の 4 つを 1 行に書くだけで足ります。打ち手を 1 つに絞るのは、いくつも同時に変えると、翌月に数字が動いても何が効いたのか分からなくなるためです。
表示回数は多いのにクリックが少ないとき
Search Console で、表示回数のわりにクリック数が少ない検索語が見つかることがあります。検索結果に出てはいるのに、選ばれていない状態です。まず、検索語ごとの「平均掲載順位」を見ます。
| 平均掲載順位 | 起きていること | 次の一手 |
|---|---|---|
| 1 ページ目の上のほう | 目に入っているのに、選ばれていない | 検索結果に出る見出しと説明文を見直す |
| 1 ページ目の下〜2 ページ目 | 目に入りにくい | そのページの中身を、検索語に答える形で厚くする |
| それより下 | たまたま表示されただけのことが多い | 今は追いかけなくてよい |
検索結果の見出しは、ページのタイトル(title 要素)やページ内の見出しなどから Google が作ります(Google 検索セントラル タイトルリンク)。説明文は主にページの本文から作られ、検索ごとに違う部分が出ることがあります(Google 検索セントラル スニペット)。
- 検索語に含まれる言葉(地域名・業種・悩み)が、ページのタイトルの前のほうに入っているか
- 「サービス」「ブログ」だけのような、何のページか分からないタイトルになっていないか
- 本文の最初のほうに、そのページで分かること(料金の目安・対応エリアなど)が書かれているか
直したら、翌月以降のクリック数で効いたかどうかを確かめます。
数字がおかしいと感じたときの確かめ方
急にゼロになった・大きく減った
来た人の数が前の月から急にゼロ近くまで落ちたなら、お客様が消えたのではなく、計測が止まっていることを先に疑います。サイトの作り直し、デザインの変更、制作会社の乗り換えのあとに起きていないか、GA4 の設定が新しいサイトに引き継がれているかを確かめてください。乗り換えのときに持ち出すものは 制作会社の乗り換え方 にまとめています。
Search Console と GA4 の数が合わない
| 違いの理由 | 中身 |
|---|---|
| 数える範囲が違う | Search Console は Google 検索の結果からのクリックだけ。GA4 は地図・SNS・直接の入力など、すべての入口からの訪問を数える |
| 数える仕組みが違う | GA4 は見た人の端末の上で動くため、記録を止める設定や拡張機能を使っている人は数えられないことがある |
| 反映の時期が違う | Search Console は「24 時間」の表示なら数時間遅れで見られるが、直近の数字は確定していない(Google 検索セントラル ブログ) |
2 つの数を突き合わせる必要はありません。それぞれを、先月の自社の数字とだけ比べてください。
自分や社員の閲覧が混ざっていないか
訪問の少ないサイトほど、社内からの閲覧が数字を押し上げます。GA4 には、社内からのアクセスを除く設定があります。「社内からの閲覧は除外していますか」と、制作会社に一度聞いておきます。
数字に一喜一憂しないための考え方
曜日・天気・連休で、数字は普通に上下します。短い期間の上下は気にせず、月単位の傾きで見ます。毎日見ると小さな上下が気になり、必要のない変更を重ねやすくなります。
季節のある業種は、前月ではなく前年の同じ月と比べます。除排雪 は冬に、リフォーム・建設 は繁忙期に、観光は連休や長期休暇に数字が大きく動きます。前年の数字が残っているだけで判断がしやすくなるので、解析は早めに入れておきます。

訪問者が 2 倍になっても、問い合わせが無ければ売上には何も起きていません。逆に訪問者が少なくても、問い合わせが毎月来ているなら、そのサイトは仕事をしています。アクセス数は、問い合わせに至る途中の数字です。
まとめ ─ 3 つの数字だけ見ればいい
- Search Console と GA4 が自社サイトに入っているか、制作会社に確かめた
- 管理画面を自社のアカウントで見られる権限がある
- 見る数字を「アクティブ ユーザー数・検索語とクリック数・キーイベント」の 3 つに絞った(地図から来る会社は、ビジネスプロフィールの通話の数も)
- 数字は、先月(季節のある業種は前年の同じ月)の自社と比べている
- 月に 1 回、同じ順番で見て、打ち手を 1 つだけ決めている
- 最後は、問い合わせの数で判断している
LIT STUDIO で作るホームページは、基本の料金に Google アナリティクスの設置を含みます。Search Console の登録と、問い合わせを数える設定(キーイベント)は料金表の項目に入っていないため、必要なときはご相談ください。料金は 料金ページ に載せています。
よくある質問
Q.GA4 の画面で、訪問者の数はどこを見ればいいですか?
Q.アクセス数はどのくらいあれば合格ですか?
Q.問い合わせの数が GA4 に出てきません。
Q.Search Console の検索語を足しても、合計のクリック数になりません。
Q.地図から来た電話は、どこで数えられますか?
Q.訪問者数が急にゼロになりました。何が起きていますか?
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