会社ホームページのお知らせ・ブログは何を書く? ネタ切れしない題材リスト
最終更新が1年前のサイトは「今も営業しているのか」と思われる材料になります。題材が出ない原因は、書いてよいことの水準を上げすぎていることにもあります。日々の仕事から拾える題材の型と、続けるための仕組みをまとめました。

ホームページに「お知らせ」や「ブログ」の欄を付けたものの、何を書けばいいか分からず、最後の投稿が 1 年前のまま止まっている。書くことを仕事にしていない人にとって、題材を出し続けるのは簡単ではありません。
題材が出てこない原因は、「書くことがない」よりも、「書いてよいことの水準を上げすぎている」ことにある場合もあります。この記事では、日々の仕事から拾える題材の型、書かないほうがいいネタ、続けるための仕組みをまとめます。
更新が止まったサイトはこう見られている
最終更新が何年も前のサイトを見たお客様は、「この会社、今も営業しているのかな」と不安になります。初めて問い合わせる人ほど、電話をかける前にサイトで「今も動いている会社か」を確かめます。お知らせ欄は、その確認に使われる場所です。
もう一つは検索の面です。お客様の疑問に答えるページは、検索からの入口になります(中小企業のための SEO 入門)。会社案内のページだけでは、「見積もりは無料?」のような具体的な疑問で検索する人に届きません。書く目的は、更新の回数を稼ぐことではなく、「今も動いていること」と「疑問への答え」を置くことです。

ネタ切れしない題材リスト
題材の型を 6 つ持っておくと、毎回ゼロから考えずに済みます。
| 型 | 例 | 役に立つところ |
|---|---|---|
| お客様に聞かれた質問 | 「見積もりは無料ですか?」への回答 | 検索の入口になる。同じ質問への説明の手間も減る |
| 仕事の様子・実績 | 施工の様子、納品の事例(許可を得て) | 仕事ぶりが伝わる |
| 仕事道具・こだわり | 使っている道具や工程の紹介 | 専門性が伝わる |
| 季節の注意 | 「雪解け前に点検を」など業種ごとの季節の話 | 毎年の同じ時期に使える |
| 会社の日常 | 新しいスタッフ、社内の出来事 | 人柄が伝わり、問い合わせの心理的なハードルが下がる |
| 制度・ルールの変更 | 業界に関わる法改正や制度変更の平易な解説 | 詳しい会社だと伝わる |
一番使いやすいのは「お客様に聞かれた質問」
接客や現場で質問されたら、その日のうちにメモしておきます。答えはすでに口頭で話しているので、それを文字に起こせば 1 本になります。
- 「見積もりは無料ですか?」
- 「工事の間、家にいないといけませんか?」
- 「予約なしでも行けますか?」
- 「支払いはいつ、どの方法でできますか?」
聞かれた側には「当たり前すぎて書く価値がない」と感じる内容でも、初めてのお客様にとっては一番知りたいことです。

業種ごとの季節の題材
- 建設・工務店なら、雪解け後の外壁や屋根の点検の呼びかけ(建設・工務店向けのページ)
- 除排雪業なら、シーズン前の契約受付の案内(除排雪業向けのページ)
- 飲食店なら、季節の食材や年末年始の営業日のお知らせ
同じ内容を翌年も出すことに、ためらいは要りません。去年の記事を読んだ人と、今年初めて読む人は別の人です。中身が変わった所は直してから出します。
書かないほうがいいネタ
| 書かないほうがいいネタ | 理由 |
|---|---|
| 無断の事例・お客様が特定できる話 | 信頼を失う。事例は本人の許可を取り、社名・個人名・写真の扱いを確認してから |
| 同業他社の批判 | 読んだ人には、内容より「悪口を書く会社」という印象が残る |
| 政治・宗教などの個人的な見解 | 会社のサイトでは、仕事と関係のない理由で離れる人が出る |
| 根拠のない断定や誇張 | 「絶対」「地域 No.1」などは、根拠を示せなければ景品表示法の不当表示になりうる |
| 中身のない投稿の連続 | 昼ごはんの写真だけ、のような投稿が続くと、更新の意味が薄れる |
「No.1」のような表示について、消費者庁は、合理的な根拠が無く事実と違う場合は景品表示法上の問題になるとして、調べ方の条件を示しています(消費者庁 No.1 表示に関する実態調査)。判断に迷う表現は、書かない側に倒します。
会社の日常や人柄が伝わる投稿は、それ「だけ」が続かなければ問題ありません。仕事に関わる投稿と混ざっているかが目安です。社内の様子が伝わる投稿は、求人の応募者にも読まれます。人を採りたい時期なら 中小企業の採用ページの作り方 もあわせてどうぞ。
1 記事の合格ラインを下げる
続かない原因の一つは、1 記事に求める水準が高すぎることです。プロのメディアのような記事を目指すと 1 本に何日も掛かり、2 本目が出ません。会社のお知らせ・ブログに求められるのは、文章のうまさより、その仕事をしている人にしか書けない具体性です。
構成を毎回考えないで済むように、順番を決めておきます。
- 質問 ── お客様に聞かれた言葉を、そのまま見出しにする
- 答え ── 結論を最初の 1〜2 文で書く
- 補足 ── 例外や条件、よくある勘違いを 2〜3 文で足す
- 写真 ── 現場や商品の写真を 1〜2 枚添える
この 4 つが埋まれば公開して構いません。数百字に収まらなければ、2 本に分ける合図です。1 記事に話題を 1 つに絞ると、読む人は探しやすく、書く人も楽になります。写真の撮り方は 写真はスマホで十分か にまとめています。

題名の付け方 ─ 探している人の言葉をそのまま使う
検索した人が結果の一覧で最初に見るのは、題名です。
- 聞かれた言葉をそのまま入れる ── 社内の言い方ではなく、お客様が口にした言い方で
- 地域が関わる話なら地域名を入れる ── 「札幌で」「石狩管内の」のように
- 大事な言葉を前に置く ── 長い題名は、検索結果で後ろが切れて表示されることがあります
- 中身を一言で言い切る ── 読んだら何が分かるのかが、題名だけで伝わるように
| 直す前 | 直した後 |
|---|---|
| 近況報告 | 冬の間も外壁の塗装はできる? 札幌での進め方 |
| よくあるご質問について | 見積もりは無料? 現地調査から金額が出るまでの流れ |
| 新サービスのお知らせ | エアコン室外機の出張回収を始めました(対応エリア一覧つき) |
検索する人は「近況報告」とは打ち込みません。題名は、探している人の言葉で付けます。文章の書き方は ホームページの原稿の書き方 の型がそのまま使えます。
お知らせとブログの分け方と、古い記事の手入れ
| 置き場所 | 載せるもの | 読まれ方 |
|---|---|---|
| お知らせ | 休業日・営業時間の変更、料金の改定、採用の募集、新しいサービスの開始 | 今も動いている会社かを確かめに来た人が、上の数件だけを見る |
| ブログ・コラム | 聞かれた質問への答え、仕事の様子、季節の注意 | 検索から来た人が、その 1 本だけを読む |
迷ったら、「1 年後に読んでも役に立つか」で決めます。役に立つならブログ、その時だけの話ならお知らせです。
年に一度は、古い記事を見返します。
- 終わったキャンペーンや募集が、まだ受付中のように読めないか ── 「終了しました」と一行足すか、非公開にする
- 料金や営業時間が、今と違っていないか ── 違っていたら直し、直した日付を書く
- 検索から今も読まれている記事の中身が、古くなっていないか
続けるコツは根性ではなく仕組み
- ネタ帳を 1 か所に決める ── スマートフォンのメモアプリで十分です
- 型を作る ── 「質問 → 答え → 補足 → 写真」の順番を決めておく
- 完璧を目指さず、まず公開する ── ホームページは後から直せます
- 書く担当を 1 人に固定しない ── 現場の人が写真を撮って質問をメモし、事務所の人が型に当てはめて公開し、代表が公開前に事実と表現だけ確かめる
- 文章にする作業を、外注や AI に手伝わせる ── 話した内容を文章に整える部分は任せられます
5 つ目には条件があります。事実の確認と最後のチェックは、必ず自社で行ってください。現場を知らない人や AI は、もっともらしい間違いを書くことがあります。また Google は、AI などの自動化を使って作ったことが、読む人に分かるようにしておくことを勧めています(同じ「役に立つコンテンツの作成」のページ)。

自分で更新できる作りになっているか
自分で更新できない作りだと、1 記事ごとに制作会社へ頼むことになり、費用も手間も掛かります。これから作るなら、お知らせを自分で更新できる仕組み(CMS)を付けるかどうかを、見積もりの段階で決めておきます。制作の基本料金に含まれているかは会社によって違うので、必ず確かめてください。自作と外注の違いは 自作と外注の比較記事 で触れています。
書いた 1 本を使い回して元を取る
お知らせに書いた内容は、SNS や Googleビジネスプロフィール(地図に会社情報を無料で載せる仕組み)の投稿にも使えます。冒頭の 2〜3 文と写真を載せ、ホームページへ案内すれば足ります。登録がまだの方は Googleビジネスプロフィール登録のやり方 を、LINE公式アカウントで配信するなら LINE公式アカウントとホームページの連携 を参考にしてください。
聞かれた質問に答えた記事は、次に同じ質問をされたときに「詳しくはこのページに書いてあります」と案内する資料にもなります。問い合わせにつながるページの作りは 問い合わせが増えるホームページの作り方 で、記事が読まれているかの見方は ホームページのアクセス数の見方 で扱っています。
まとめ ─ 続けるためのチェックリスト
- 最終更新の日付が 1 年以上前になっていないか確かめた
- この 1 週間でお客様に聞かれた質問を、1 つメモした
- 事例を載せるとき、本人の許可を取っている
- 1 記事に詰めている話題は 1 つにした
- ネタ帳の置き場と、写真を撮る人・文章にする人・確かめる人を決めた
- お知らせを自分で更新できる作りになっているか確かめた
まずはこの 1 週間で聞かれた質問を 1 つ、そのまま記事にするところから始めてください。
LIT STUDIO で作るホームページでは、お知らせ・ブログをご自身で更新できる仕組みは、基本料金とは別のメニュー(「お知らせ・ブログを自分で更新」)です。金額は 料金ページの見積り でご確認いただけます。
よくある質問
Q.更新の回数が多いほど、検索で有利になりますか?
Q.文章が苦手でも書けますか?
Q.AI に記事を書かせてもいいですか?
Q.事例や「No.1」のような表現を書くときの注意点は?
Q.何年も更新していないサイトはどうすればいいですか?
Q.お知らせとブログは、どう使い分ければいいですか?
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