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問い合わせが増えるホームページの作り方 ─ フォーム・料金・事例の見直し

問い合わせ直前のお客様は「入力が面倒」「料金が分からない」「この会社は大丈夫か」と迷っています。フォームの項目の絞り方、料金の目安の載せ方、事例と顔写真の見せ方など、大掛かりな作り直しなしでできる改善をまとめました。

スマートフォンの画面の大きなボタンを親指で押している事業主

アクセスはそれなりにあるのに、問い合わせにつながらない。そんなときに直すべきなのは、デザイン全体とは限りません。問い合わせの一歩手前にある「小さなつまずき」が原因のことがあります。

問い合わせをする直前のお客様は、「入力が面倒」「料金が分からなくて不安」「この会社は大丈夫か」と迷っています。その迷いを一つずつ減らしていくのが、この記事の中身です。

最初に大前提を 2 つ確かめ、そのあとフォームの項目数、電話とフォームの使い分け、料金の載せ方、事例と顔写真、よくある質問の置き方、直した効果の確かめ方を順に扱います。どれも大掛かりな作り直しなしで手を付けられます。

問い合わせページで最初に見直すべきこと

個別の論点に入る前に、次の 2 つを確認してください。この 2 つが抜けていると、後の改善が効きにくくなります。

1. 問い合わせボタンはすべてのページから押せるか

お客様がどのページで「頼みたい」と思うかは分かりません。サービスの説明を読んでいる途中かもしれませんし、事例を見ているときかもしれません。トップページの一番下にしかボタンが無い作りでは、その瞬間を逃します。

  • パソコンでは、画面の上部にボタンを固定して常に見える形にする
  • スマートフォンでは、画面の下に「電話」と「フォーム」のボタンを固定する
  • サービス紹介や事例のページの末尾にも、問い合わせへの案内を置く

2. 自分のスマートフォンで、実際に問い合わせてみたか

サイトを作る側も確認する側も、パソコンで見ていることが多いものです。自分のスマートフォンでサイトを開き、問い合わせの送信まで一度やってみると、パソコンでは気付けない不便が見つかります。

よくあるつまずきお客様に起きること
ボタンが小さい指で押せず、隣のリンクに飛んでしまう
電話番号がタップできない番号を覚えて電話アプリに打ち直す手間が出る
入力欄が押しにくい文字を打つ前にあきらめる
送信ボタンが画面の外にあるどこで送るのか分からず、閉じてしまう
事務所の机で、自分の会社のホームページをスマートフォンで開いて操作を試している事業主
パソコンでは気付けない不便は、自分のスマートフォンで操作すると見つかります

スマートフォンでの見え方の基本は ホームページのスマホ対応とは? に、文字やボタンの大きさは 高齢のお客様にも読みやすいホームページ にまとめています。

フォームの項目数は少ないほどいい

入力欄が増えるほど、入力の手間と、途中でやめる理由が増えます。項目を減らすのはお金のかからない改善なので、最初に手を付けやすいところです。

残す項目は「最初の返信に必要か」で決める

判断の基準は 「最初の返信をするのに本当に必要か」 です。それ以外は、やり取りが始まってから聞けば済みます。

項目判定理由
名前・連絡先 (メールか電話)・相談内容必須でよい返信に最低限必要
住所の全桁・ふりがな・会社名・役職原則外す商談が始まってから聞けばよい
相談内容の細かい選択肢 (10択など)減らす選べずに迷う。自由記入で足りる
「お問い合わせの経緯」などのアンケート外す会社の都合であり、お客様の負担
入力欄がたくさん並んだ長いフォームから離れていく人と、入力欄が3つだけの短いフォームで送信ボタンを押す人
返信に必要な項目だけに絞るのが基本です

あると便利な項目は「任意」と書く

図面や現状の写真の添付、連絡を希望する時間帯、希望の訪問日のように、あると便利な項目は外さず「任意」と書けば足ります。必須にすると、それを用意できない人がそこで止まります。

アドレスが https で始まっているか

サイトのアドレスが「https://」で始まっていないと、Chrome ではアドレス欄に「保護されていない通信」と表示されます(Chrome ヘルプ)。さらに Google は、2026 年 10 月の Chrome 154 から、https で開けない公開サイトを開く前に警告を出す設定を、すべての利用者で最初からオンにすると発表しています(Google のセキュリティブログ)。フォームにたどり着く前に引き返される原因になるので、まだ https になっていなければ先に直します。仕組みは SSLとセキュリティの基本 にまとめています。

電話とフォームの使い分け

結論は、両方を用意してお客様に選んでもらう ことです。

向いている窓口どんな相談か
電話水回りの故障のような急ぎの依頼。文章にするのが面倒な相談
フォーム営業時間外に検討している人。電話が苦手な人。記録を残したい人

フォームしか無ければ、急ぎの人はその場で他社に電話をかけます。電話しか無ければ、営業時間外に見ている人はそのまま閉じます。

  • 電話番号の近くに受付時間を書く。時間外の着信と、つながらなかったときの取りこぼしを防げます
  • スマートフォンでは、番号をタップでそのまま発信できるようにする
  • フォームには「24 時間受付」と添える

電話もフォームも気が重い人には、LINE が窓口になります。つなぎ方は LINE公式アカウントとホームページの連携 にまとめています。

料金を載せるべきか問題

「載せると高いと思われる」「安く見られて値切られる」と、料金を載せるのをためらう会社もあります。それでも、目安だけでも載せることをおすすめします。料金がまったく分からない会社に問い合わせるのは、「いくら請求されるか分からない」という不安を抱えたままの行動になるからです。料金を載せている会社と比べられたときにも、判断の材料がありません。

値段の分からない店の入口で、中をのぞき込んだまま入るのをためらっている客
料金が見えない相手への問い合わせは「いくら請求されるか分からない」という不安を伴います

一律の価格にできない業種の載せ方

工事や制作のように一律の価格にできない業種でも、次のどれかで載せられます。

載せ方書き方効き方
下限を示す「◯◯万円〜」最低ラインが分かる
代表的な例の価格を示す「このケースでこのくらい」を 2〜3 例自分の依頼に近い例を探せる
料金が変わる要因を説明する何で金額が上下するのかを書く幅があっても納得できる

価格は消費税を含めた額で書きます。相場の考え方は ホームページ制作の費用相場 が、載せ方の見本としても読めます。

事例と顔写真の効果

問い合わせの直前、お客様の頭には「この会社に頼んで大丈夫か」という不安があります。それを和らげる材料が、具体的な事例と、人の顔です。

事例は「作品集」ではなく「経緯つき」で

写真を並べただけでは、お客様は自分の依頼を重ねにくいものです。次の 3 つを短く添えます。

  1. どんな悩みで相談されたか
  2. 何をしたか
  3. どうなったか

掲載は必ず本人の許可を取ります。

顔写真は「誰が対応するか」を見せる

代表やスタッフの写真があると、「誰が対応してくれるのか」が見えます。特に、自宅に上がる仕事(リフォーム・修理など。建設・工務店 のページでも触れています)や、長い付き合いになる仕事(士業・教室など。士業事務所 のページでも触れています)で役に立ちます。プロの撮影でなくても、明るい場所で撮った自然な写真で足ります。

小さな工房の前で、代表とスタッフが並んで立ち、同僚がスマートフォンで写真を撮っている
代表やスタッフの顔が見えると「誰が対応してくれるのか」が伝わります

資格・許認可、創業年、対応エリアの明記も、すでに手元にある情報で整えられる信頼の材料です。

ここまで整えても反応が無い場合は、そもそも見られていない可能性があります。切り分け方は 問い合わせが来ない5つの原因 にまとめています。1 つの商品やサービスに絞って売るなら、1 本の LP にまとめたほうが伝わることもあります。

「よくある質問」を問い合わせの手前に置く

問い合わせの直前で止まっている人の頭には、小さな質問が残っていることがあります。先に答えておくと、送信ボタンまでの迷いが減ります。

質問答えておくと消える不安
見積もりだけでも大丈夫ですか問い合わせたら断れないのでは
小さな依頼でも受けてもらえますか相手にされないのでは
対応している地域はどこまでですかそもそも来てもらえるのか
急ぎでも対応できますか待たされるのでは
支払いの方法と時期はいつ、いくら払うのか
しつこい営業の電話は来ませんか連絡先を書くのが怖い
  • 置く場所は、問い合わせフォームのすぐ上か横 ── 送る直前の迷いに、その場で答えられます
  • 質問は作らずに集める ── 過去の問い合わせや電話で実際に聞かれたことを並べます
  • 答えは最初の一文で言い切る ── 「はい、見積もりだけでも承ります」のように書きます

聞かれた質問は、お知らせやブログの題材にもなります。集め方は 会社ホームページのお知らせ・ブログは何を書く? にまとめています。

直したら、効いたかを確かめる

ここまでの改善は、どれも小さな修正です。そのぶん、直した日と、その前後の問い合わせの数 を控えておかないと、何が効いたのかが分からなくなります。

  1. 直した日と内容をメモする ── 「◯月◯日 フォームの項目を 8 個から 4 個に」のように
  2. 一度に全部を直さない ── まとめて変えると、どれが効いたのか分からなくなります
  3. 問い合わせの数を窓口ごとに数える ── フォーム・電話・LINE を分けて、月ごとに並べます
  4. 件数が少ないうちは長めの期間で比べる ── 月に数件の会社では、1 か月の増減は偶然でも動きます。数か月分を並べ、前の年の同じ時期とも比べます

電話の問い合わせはアクセスの数字には出てきません。「何を見てお電話くださいましたか」と一言聞いて、手元で数えます。公開直後からの数字の見方は ホームページ公開後にやること・最初の30日 でも扱っています。

まとめ ─ 問い合わせのハードルを下げ続ける

自分のサイトを、次の点で見直してください。

  • 問い合わせボタンは全ページから押せる
  • 自分のスマートフォンで、実際に問い合わせてみた
  • フォームの項目は「最初の返信に必要なもの」だけ。送信後の目安と自動返信がある
  • 電話とフォームの両方があり、受付時間と 24 時間受付を書いている
  • 料金は下限か価格例だけでも、税込で載せている。古い価格が残っていない
  • 事例に経緯が添えてあり、業種の決まりに沿っている。代表かスタッフの顔が見える

LIT STUDIO は札幌の Web 制作スタジオです。ホームページは 50,000 円から(5 ページまで)、公開後の保守は月 5,000 円で、最短 3 日で公開できます。料金は 料金ページ にまとめています。自分のサイトのどこでつまずいているか分からない場合は、お問い合わせ からサイトの場所を教えてください。

よくある質問

Q.問い合わせフォームの項目はいくつが適切ですか?
数より「最初の返信に本当に必要か」で決めてください。名前・連絡先・相談内容があれば返信はできます。住所の全桁やふりがな、アンケートの項目などは、やり取りが始まってから聞けば済みます。あると便利な添付や希望日時は「任意」と書いて残します。
Q.料金を載せると安く見られたり値切られたりしませんか?
その心配はもっともですが、料金がまったく分からない会社への問い合わせは「いくら請求されるか分からない」という不安を抱えたままの行動になります。一律の価格にできない業種でも、「◯◯万円〜」の下限、代表的な例の価格、金額が変わる要因の説明のどれかで載せられます。下限の表記は、実際にその価格で頼めるケースがあることが前提です。
Q.電話とフォーム、どちらをメインにすべきですか?
両方を用意してお客様に選んでもらいます。急ぎの依頼や話したい人は電話、営業時間外の検討や記録を残したい人はフォームを選びます。電話には受付時間を書き、フォームには24時間受付であることを添えます。
Q.顔写真を載せるのに抵抗があります。必須ですか?
必須ではありません。自宅に上がる仕事や長い付き合いになる仕事では、誰が対応するかが見えると安心してもらいやすくなります。代表1人の写真だけでも構いません。どうしても難しい場合は、事例・資格・創業年・対応エリアの明記など、ほかの材料を厚くしてください。
Q.事例の写真やお客様の声は、どの業種でも載せてよいですか?
業種によって制限があります。クリニックなどの医療機関は、患者さんの体験談を自院のサイトに載せられず、治療前後の写真にも条件があります。鍼灸院・整骨院は、加工した施術前後の写真や都合のよい感想だけを選んで載せることが「載せるべきでない」とされています。士業は守秘義務があるので、依頼者の同意を取るか、誰のことか分からない形にします。
Q.改善が効いたかどうかは、どう確かめればいいですか?
直した日と内容をメモし、一度に全部を直さず1つずつ変えてください。問い合わせの数をフォーム・電話・LINEの窓口ごとに月ごとに数えます。月に数件の会社では1か月の増減は偶然でも動くので、数か月分を並べ、前の年の同じ時期とも比べます。電話の問い合わせはアクセスの数字に出ないので、「何を見てお電話くださいましたか」と聞いて手元で数えます。

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