ホームページから問い合わせが来ない5つの原因と自分でできる切り分け方
問い合わせが来ない原因は「見られていない/伝わらない/信頼の材料が足りない/道のりが遠い/相手とずれている」の5つです。その前に「届いていない」を消す確かめ方と、自分でできる切り分けの手順をまとめました。

「ホームページはあるのに、問い合わせが来ない」。お金を掛けて作ったのに反応が無いと、「ホームページなんて意味がないのでは」と思いたくなります。
問い合わせが来ない原因は、お客様がどの段階で止まっているかで 5 つに分けられ、原因ごとに打ち手が違います。原因を確かめないまま「デザインを新しくする」「とりあえず作り直す」と動くと、費用を掛けても直らないことがあります。
この記事では、原因を切り分ける手順を、専門の道具なしで今日確かめられる形でまとめます。
問い合わせが来ない原因は 5 つに分けられる
お客様が問い合わせに至るまでの流れを分けると、次の 4 段階になります。
- 見つけてもらう(検索や地図、SNS でサイトにたどり着く)
- 読んでもらう(開いてすぐ「自分に関係がある」と分かる)
- 信頼してもらう(「この会社なら大丈夫」と思える材料がある)
- 行動してもらう(迷わずフォームや電話にたどり着ける)
「問い合わせが来ない」は、このどこかでお客様が止まっている状態です。どこで止まっているかが分かれば、直す場所が決まります。

| 原因 | 症状 | 主な打ち手 |
|---|---|---|
| 1. そもそも見られていない | 検索でほとんど表示されない | 検索・地図・SNS の対策 |
| 2. 見られても伝わらない | 来た人がすぐ帰る | 文章と構成の見直し |
| 3. 信頼の材料が足りない | 読まれているのに反応が無い | 事例・実績・顔写真 |
| 4. 問い合わせまでの道のりが遠い | フォームまで来て止まる | フォームの改善・電話の併記 |
| 5. 来てほしい相手とずれている | 来る問い合わせの中身が合わない | 誰向けのサイトかを決め直す |
原因 1〜4 は 4 段階にそのまま対応し、原因 5 は「誰に向けたサイトか」という土台の問題です。
先に確かめる ─ 問い合わせが「届いていない」可能性
5 つの原因を見る前に、問い合わせが 送られているのに届いていない 可能性を消しておきます。これは中身をどれだけ直しても解決しません。
| 起きていること | よくあるきっかけ |
|---|---|
| 通知メールが迷惑メールのフォルダに入っている | 受信側の振り分け。送信側の設定不足(下の Gmail の要件) |
| 通知の送り先が、使っていないアドレスになっている | 担当者の退職、メールアドレスの変更 |
| フォームの送信ボタンを押すと、エラーになる | サーバーの引っ越し、仕組みの更新の後 |
| 電話番号の表示が古い・1 桁違う | 番号の変更、作り直しのときの写し間違い |
| サイトを開くと全画面の警告が出る | https の証明書の期限切れ |
メールの送信設定 ─ Gmail の送信者の要件
Gmail は 2024 年 2 月 1 日から、Gmail あてに送るすべての送信者に、送信元のドメインへの SPF か DKIM の設定(送信元を証明するメールの設定)を求め、差出人(From)に Gmail のアドレスを偽って使うことを禁じています。守っていないメールは、迷惑メールに入ったり、受け取りを拒否されたりします(Google の送信者ガイドライン)。
フォームの通知メールの差出人を、お客様が入力したアドレスにしている作りでは、お客様が Gmail のアドレスを入力したときに、この偽りにあたります。お客様への自動返信が届かない、会社に届く通知が迷惑メールに入る、という症状があれば、制作会社に送信の設定を確かめてもらってください。
証明書の期限切れは、サイトごと見られなくなる
https の証明書の期限が切れると、ブラウザはページを表示する前に全画面の警告を出します。フォームまで進む以前に、ほとんどの人がそこで引き返します。仕組みは SSLとセキュリティの基本 にまとめています。
今日できる確かめ方
- 自分でフォームから送ってみる ── スマートフォンとパソコンの両方から。Gmail など、社外のアドレスでも試します
- 迷惑メールのフォルダを見る ── 過去の分もさかのぼって確かめます
- 自動返信が届くかを見る ── 届かなければ、送信の仕組みか設定が止まっています
- 電話番号を、スマートフォンのサイトから押してかけてみる
サーバーや設定を変えた後は、もう一度同じ確認をしてください。公開直後に済ませておきたい確認は 公開後にやること・最初の 30 日 にまとめています。
原因 1 ─ そもそも見られていない
ホームページは、公開しただけでは検索に出ません。Google に見つけてもらい、登録(インデックス)されて初めて検索結果に載ります。上の方に出るかどうかは、その後の評価で決まります。
確かめ方 ─ Search Console で「表示」を見る
Google の無料の確認画面である Search Console を使うと、次の 2 つが分かります。
- ページが Google に登録されているか ── URL 検査で「URL は Google に登録されています」と出るか(URL 検査ツールの説明)
- 検索結果に何回表示されたか ── 会社名や「地域名 + 業種」の検索で、表示された回数とクリックされた回数
会社名で検索しても表示されない、表示された回数がほとんど無い、という状態なら原因 1 です。この段階でデザインや文章を直しても、読む人がいないので効果は出ません。アクセス数の画面の見方は アクセス数の見方 にまとめています。
打ち手は「見つけてもらう仕組みづくり」
広告より先に、無料でできることから始めます。
- 店舗や事務所があるなら、Googleビジネスプロフィールの登録(無料で地図に載る仕組み)
- 検索で見つけてもらう考え方は 中小企業のためのSEO入門
- お知らせやブログを続けるなら 題材リスト
- SNS を使っているなら ホームページと SNS の役割分担
原因 2 ─ 見られているのに伝わっていない
検索で表示され、サイトに人が来ているのに問い合わせが無い場合、次に疑うのは「伝わっていない」です。開いてすぐ「自分に関係あるサイトか」を判断され、伝わらなければ閉じられます。
最初の画面で伝えたい 3 つ
スクロールする前に見える範囲で、次の 3 つが伝わっているかを確かめます。
- 何をしている会社か(業種・サービス)
- どこの地域が対象か(札幌市内なのか全道なのか)
- 自分の悩みを解決してくれそうか
社内の「当たり前」が通じているか
専門用語や商品名、業界の中だけで使う略語は、書いた本人には意味が分かっているので、通じていないことに気付きにくいものです。いちばん簡単なテストは、トップページの最初の一文を、業界を知らない家族に読んでもらうことです。「何の会社か分かった?」「どこの人向け?」と聞いて答えに詰まれば、伝わっていません。書き直すときの型は ホームページの原稿の書き方 にまとめています。

原因 3 ─ 信頼の材料が足りない
内容は伝わっているのに問い合わせに至らない場合、「この会社に頼んで大丈夫か」という不安を消せていない可能性があります。初めての会社に問い合わせるのは、お客様にとって勇気のいる行動です。不安を消すのは、説明より「材料」です。
- 施工事例・制作事例(何を、どう仕上げたか)
- お客様の声
- 代表やスタッフの顔写真
- 資格・許認可の明記
どれも「作る」より「載せる」に近い作業です。載せ方の具体例は 問い合わせが増えるページの作り方 で、写真の撮り方は 写真はスマホで十分か で扱っています。
業種によって、効く材料は変わります。
| 業種 | 特に効く材料 | 関連ページ |
|---|---|---|
| 建設・工務店 | 施工事例の写真と、工事の流れの説明 | 建設・工務店向け |
| 清掃・ビルメンテナンス | 作業前後の写真と、対応できる建物の種類 | 清掃・ビルメン向け |
| 士業事務所 | 資格・所属と、代表の顔写真・料金の目安 | 士業事務所向け |
| クリニック・治療院 | 院内の写真と、院長・スタッフの顔写真 | クリニック・治療院向け |
原因 4・5 ─ 道のりの遠さと、相手とのずれ
原因 4 ─ 問い合わせまでの道のりが遠い
読んで、信頼して、問い合わせる気になっても、道のりが遠いと途中であきらめられます。
- 問い合わせボタンがページの一番下にしかない
- フォームの入力項目が多い(最初の返信に要らない項目まで必須になっている)
- スマートフォンだと電話番号がタップできない
作った側はボタンの場所を知っているので、不便さに気付きにくいものです。自分のスマートフォンで、実際に問い合わせてみてください。スマートフォン表示の基本は スマホ対応とは にまとめています。

原因 5 ─ 来てほしい相手に向けて書かれていない
問い合わせは来るけれど中身がずれている、という場合は、サイトが誰に向けたものかがぼやけています。
- 「価格だけ聞いて終わり」が続く
- 対応エリアの外からの問い合わせが多い
打ち手は、対象地域・得意な仕事・価格の目安を書く ことです。絞ると問い合わせが減るのでは、と心配になりますが、減るのは対応できない地域や、予算が合わない相談です。価格の目安は「〇〇円〜」のような下限でも書けます。
SNS で知られているのに問い合わせが来ないとき
SNS のフォロワーや反応はあるのに問い合わせにつながらない場合、止まっているのは SNS からホームページへ移る場所 か、ホームページで確かめる場所 のどちらかです。
| 起きていること | 確かめること | 打ち手 |
|---|---|---|
| プロフィールのリンク先がトップページで、迷って離れる | リンクから問い合わせまで何回押すか | リンク先を「サービスと料金」のページにする |
| 「どこで・いくらで・どう頼むか」が投稿に出てこない | アクセス数の画面で、SNS から何人来ているか | 投稿からホームページへ誘う一言を足す |
| 反応しているのが、お客様になる人ではない | 最近反応してくれた人の住まいや立場 | 対象の地域や、頼む立場の人に向けた投稿を増やす |
| SNS のメッセージで届いた相談に気付いていない | メッセージを誰がいつ見ているか | 見る人と時間を決める |
役割の分け方は ホームページと SNS の役割分担 で、SNS で知った人と短いやり取りを続ける方法は LINE公式アカウントとホームページの連携 で説明しています。
自分でできる原因切り分けチェックリスト
次の 7 つを上から順に確かめると、原因のあたりが付きます。道具は検索とスマートフォン、Search Console とアクセス数の画面です。
- 自分でフォームから送り、通知と自動返信が届くか ── 届かなければ「届いていない」
- 会社名で検索して、自社のサイトが出るか。Search Console の URL 検査で登録されているか ── 出ない・登録されていないなら、検索に載るための基本の設定を制作会社に確認する
- 「地域名 + 業種」の検索で、どのくらい表示されているか ── ほとんど表示されていなければ原因 1
- トップの最初の一文を、業界を知らない人に読んでもらう ── 意味が通じなければ原因 2
- 事例・顔写真・実績が載っているか数える ── ほとんど無ければ原因 3
- スマートフォンで自分のサイトから問い合わせてみる ── 迷う所があれば原因 4
- 最近の問い合わせの中身を思い出す ── 対応できない相談ばかりなら原因 5

複数の番号に引っかかったら、番号が小さいものから直します。上の段階で止まっていると、下の段階を直しても効果が出にくいからです。
まとめ ─ 原因を確かめてから直す
- 原因は 見られていない/伝わらない/信頼の材料が足りない/道のりが遠い/相手とずれている の 5 つ
- 先に「届いていない」を消す。自分で送ってみて、Gmail の送信者の要件と証明書の期限も確かめる
- 次に、検索での表示と登録を Search Console で見る。ほとんど表示されていなければ、中身より先に「見つけてもらう対策」
- 原因を確かめないままの作り直しは、費用を掛けても直らないことがある
LIT STUDIO は札幌の Web 制作スタジオです。ホームページは 50,000 円から(5 ページまで)、公開後の保守は月 5,000 円で、最短 3 日で公開できます。料金は 料金ページ にまとめています。「うちはどの原因か分からない」という段階でも、相談窓口 から切り分けのご相談を受け付けています。
よくある質問
Q.問い合わせが来ない場合、まず何を確認すべきですか?
Q.問い合わせフォームのメールが届かないのはなぜですか?
Q.アクセスはあるのに問い合わせが来ません。なぜですか?
Q.作り直せば問い合わせは増えますか?
Q.SNSでは反応があるのに、問い合わせにつながりません。なぜですか?
Q.専門知識がなくても原因は特定できますか?
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