ホームページの維持費・管理費は月いくら? 必ず掛かる費用と保守なし運用の条件
必ず掛かるのはサーバー代とドメイン代。保守費は「何をどこまで任せるか」で決まります。保守費の中身を分解し、保守なしで運用できる条件と、維持費を見直す手順を整理しました。

ホームページは、作った後も毎月お金が掛かります。ただし必ず掛かる費用は限られていて、残りは「何をどこまで任せるか」で決まります。
この記事では、維持費・管理費の内訳を「必ず掛かるもの」と「任意のもの」に分けて説明します。いま払っている維持費の中身を確かめるときの手順もまとめました。制作費そのものの考え方はホームページ制作の費用相場の見方に、公開した直後にやることは公開後にやること 最初の30日のチェックリストにまとめています。
ホームページの維持費 早見表 ─ 必ず掛かるものと任意のもの
| 項目 | 金額の例(2026 年 10 月時点) | 必須かどうか |
|---|---|---|
| サーバー代 | 例: エックスサーバーのスタンダードプランは月 693〜1,320 円(契約期間とキャンペーンで変わる) | 必須 |
| ドメイン代 | 例: エックスサーバードメインの更新料は .com が年 1,721 円、.jp が年 3,102 円、.co.jp が年 4,136 円 | 必須 |
| 保守・管理費 | 契約の中身で決まる | 任意 |
金額は、会社やプランで変わる一例です。この例なら、サーバー代とドメイン代を合わせて月 800〜1,700 円ほどになります。Wix や STUDIO などの作成ツールで作ったサイトは、サーバー代がツールのプラン料金に含まれます。

「維持費」と「管理費」は同じもの?
言葉の使い方は会社によって違います。この記事では、サーバー代とドメイン代を含めた毎月の費用全体を「維持費」、制作会社に払う保守・更新の費用を「管理費(保守費)」と呼び分けます。見積書や契約書では「保守費」「運用費」「管理費」が混ざって使われることもあるので、名前より中身を確かめてください。
5 年で見るといくらになるか
月額 × 12 か月 × 5 年で計算すると、次のようになります。
| 月額 | 1 年間 | 5 年間 |
|---|---|---|
| 1,000 円 | 12,000 円 | 60,000 円 |
| 5,000 円 | 60,000 円 | 300,000 円 |
| 10,000 円 | 120,000 円 | 600,000 円 |
| 30,000 円 | 360,000 円 | 1,800,000 円 |
月額の差は小さく見えても、5 年では大きな差になります。
サーバー代とドメイン代 ─ 必ず掛かる固定費
この 2 つは、どこに頼んでも、自分で作っても掛かる費用です。止まるとサイトが表示されなくなります。
サーバー代 ─ データを置く「土地」
サーバーは、ホームページのデータを置いておく「土地」のようなものです。レンタルサーバーを借りる形が一般的です。動画を多く置く、アクセスが急に増えるといった事情が無ければ、下のほうのプランから始めて、足りなくなったら上げる方法もあります。
ドメイン代 ─ ネット上の「住所」
ドメインは「◯◯.jp」「◯◯.com」といったインターネット上の住所です。種類によって料金が違い、.co.jp は .com より高めです。取得した年だけ安く、2 年目から通常の料金になる会社もあるので、更新料を確かめてください。
仕組みはドメインとサーバーとは?で説明しています。

契約は誰の名義になっているか
サーバーとドメインは、制作会社が代わりに契約していることもあります。代行そのものは問題ありませんが、契約の名義が誰かは把握しておいてください。
早見表に出てこない維持費 ─ 見落としやすい5つ
サイトの作り方によっては、ほかにも毎月・毎年のお金が掛かります。請求が別々の会社から届くので、維持費として数えられていないことがあります。
| 費用 | 掛かる場面 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| メールの利用料 | 独自ドメインのメール(info@◯◯.jp など)を、サーバーとは別のメールサービスで使う | 使っている人数と、1 人あたりの料金 |
| ドメインの更新料 | 取得した年だけ安く、2 年目から通常の料金になる | 請求書の「更新」の行 |
| 有料の部品のライセンス | WordPress の有料テーマ・プラグイン、有料フォント、写真素材など | 年ごとの更新が要るか |
| 外部サービスの月額 | 予約システム、ネットショップのアプリ、チャット、フォーム作成サービスなど | サイトに組み込んだサービスの一覧 |
| SSL 証明書 | サーバーの無料の証明書ではなく、有料の証明書を契約している | サーバー契約の中身 |
サーバーに付いているメールと、別契約のメール
独自ドメインのメールは、サーバーの契約に付いていることがあり、その場合は追加の費用が掛かりません。Google や Microsoft の業務用メールを使うと、使う人数分の月額が別に掛かります。
サーバーを解約したり乗り換えたりすると、サーバーに付いていたメールも一緒に止まります。維持費を見直すときは、サイトとメールがそれぞれどこで動いているかを分けて確かめてください。
組み込んだサービスは 1 枚にまとめておく
予約・決済・チャットなど、外部のサービスを組み込むほど、請求は別々の会社から届きます。サービス名・月額・契約したときのメールアドレスを 1 枚にまとめておくと、見直しのときに漏れが出ません。
ネットショップのアプリ代はShopifyでネットショップを作る費用に、WordPress の保守が自己責任になる理由はWix・STUDIO・WordPress比較にまとめています。
保守・管理費の中身 ─ 何にお金を払っているのか
「保守費 月◯万円」と一括りにされているものは、おおむね次の 5 つの作業に分けられます。
| 作業 | 中身 |
|---|---|
| 更新代行 | お知らせの掲載、写真や文章の差し替え |
| バックアップ | データの複製を定期的に取り、事故に備える |
| セキュリティ対応 | プログラムの更新、不正アクセス対策 |
| トラブル対応 | 「表示されない」「メールが届かない」への対処 |
| 軽微な修正 | 電話番号の変更、営業時間の修正など |

セキュリティ対応が何を指すかはSSLとセキュリティの基本で説明しています。
保守費の差はどこにあるか
金額の差は、主に「更新を月に何回代行するか」と「トラブルのときにどこまで対応するか」で生まれます。
- 安いプラン: バックアップとセキュリティ対応が中心。更新は都度払いか、回数に上限がある
- 高いプラン: 更新代行の回数が多い、または上限がない。トラブルのときの対応範囲が広い
更新をほとんど頼まないのに高いプランに入っているなら、プランを見直す余地があります。見積書に「保守一式」とだけ書かれている場合は、上の表のどれが含まれているかを聞いてください。「一式」の読み方は見積書の見方で説明しています。
保守契約なしで運用できる条件
次の 3 つが揃えば、サーバー代とドメイン代だけで運用することもできます。
条件 1: 自分で更新できる仕組み(CMS)がある
CMS は、お知らせや写真を管理画面から自分で更新できる仕組みです。CMS が無いサイトは、一文字直すにも依頼が要ります。保守契約なしを目指すなら、作るときに決めておきます。
条件 2: 更新の頻度が低い
会社案内が中心で、内容が年に数回しか変わらないサイトなら、保守の出番は少なくなります。変わったときに都度払いで頼むほうが安く済むこともあります。
条件 3: 困ったときに相談できる窓口がある
契約という形でなくても、都度払いで対応してくれる制作者を知っておきます。「表示されない」「メールが届かない」といったときに、誰に聞けばよいか分からない状態を避けるためです。
| サイトの使い方 | 向いている形 |
|---|---|
| ほとんど更新しない | サーバー代・ドメイン代のみ。困ったときは都度払いで相談 |
| 自分で更新できる。頼むのは大きな変更だけ | サーバー代・ドメイン代のみ、または安めの保守プラン |
| 更新を頼む回数が多い。自分では触りたくない | 更新代行込みの保守プラン |
保守契約が無いときに、サイトの不具合が起きたら
まず「自分の側で止まっていないか」を確かめ、それから相談窓口に連絡します。
- 別の端末・別の回線で開く。スマホの Wi-Fi を切って開くなどして、自分の端末だけの問題かを切り分ける
- サーバーとドメインの契約期限と支払いを見る。登録したクレジットカードの期限が切れて、自動更新の支払いが通っていないことがある
- サーバー会社の障害情報を見る。障害やメンテナンスのお知らせが出ていないか
- 直前に変えたことを思い出す。プログラムの更新、文章の修正、設定の変更など
- 相談窓口に連絡する。「いつから・どの画面で・何が起きているか・直前に何をしたか」を伝える
| 症状 | まず疑うこと |
|---|---|
| サイトがまったく表示されない | 契約の期限切れ、サーバーの障害 |
| 開くと「安全ではない」という警告が出る | SSL の証明書の期限切れや設定の不具合 |
| メールだけ届かない・送れない | メールの設定、容量の上限、迷惑メールへの振り分け |
| 見覚えのない広告が出る、別のサイトへ飛ばされる | 改ざんの疑い。すぐに窓口へ連絡し、管理画面のパスワードを変える |
改ざんが疑われるときは、自分で直そうとせず、早めに詳しい人へ相談してください。
保守費が中身に見合っているかの見分け方
いま払っている保守費が中身に見合っているかは、3 つの質問で確かめられます。
1. 作業報告があるか
毎月「何をしたか」の報告がなく、同じ金額だけ引き落とされている場合は、「先月の作業内容を教えてください」と聞いてみてください。保守をしていれば、バックアップやプログラム更新の記録を出せるはずです。

2. 内訳が説明されているか
「保守一式 月 3 万円」のように内訳がない契約は、何にいくら払っているのかが分かりません。サーバー代・更新代行・セキュリティ対応がそれぞれいくらかを、分けて説明してもらってください。内訳が分かれば、要らない部分を外す相談もできます。
3. 解約の条件がはっきりしているか
「解約するとサイトのデータをもらえない」「最低契約期間が数年単位」といった条件が付いている場合、維持費というより、縛りのある月額契約に近くなります。この形の契約の注意点は月額0円・格安ホームページのカラクリに、契約書のどこを見るかは制作の契約書・発注書で見る項目にまとめています。契約の条文の読み方に迷うときは、弁護士や商工会議所・商工会の相談窓口に確かめてください。
維持費を見直す手順
いきなり解約を切り出すのではなく、材料を揃えてから決めます。
- 契約書と直近の請求書を出し、サーバー代・ドメイン代・保守費がそれぞれいくらかを書き出す
- 制作会社に「先月の作業内容」と「保守費の内訳」を聞く
- この 1 年で、更新を何回頼んだかを数える
- 「保守なしの 3 条件」(CMS がある・更新が少ない・相談窓口がある)に当てはまるかを見る
- 続ける・減らす・やめるを決める。やめるなら、データの受け取りとドメインの名義を先に確かめる
ドメインの名義とデータの扱いを確かめないまま解約すると、サイトごと失うことがあります。更新のたびに依頼が要る作りで維持費が膨らんでいるなら、作り直しも選択肢です。その費用の考え方はリニューアル費用で説明しています。
まとめ ─ 維持費は「任せる範囲」で決まる
自分のサイトに当てはめて、次の点を確かめてください。
- サーバー代とドメイン代が、それぞれいくらで、誰の名義か
- 保守費の中身(更新代行の回数・トラブル対応の範囲)
- 「保守なしの 3 条件」を満たすか
- サーバーとドメインの契約更新が、止まらない形になっているか
- 「作業報告」「内訳」「解約の条件」を、いまの制作会社に確かめたか
LIT STUDIO(札幌)の保守は月 5,000 円で、料金は料金ページで公開しています。
よくある質問
Q.ホームページの維持費は最低いくらですか?
Q.保守契約をやめるときは、何を先に確かめればいいですか?
Q.いま払っている保守費が中身に見合っているか、どう判断すればいいですか?
Q.ドメインの名義はなぜ重要なのですか?
Q.Wix や STUDIO で作ったサイトの維持費は、どう考えればいいですか?
Q.クレジットカードを新しくしたら、何をすればいいですか?
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