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LP制作費用の相場はいくら? 安いLPと高いLPの違いをプロが解説

1ページなのに会社サイト並みの値段になるのは「構成と原稿」の分。公開調査の相場、広告と2階建てで組む予算、成約1件あたりの費用で広告を続けるかを決める計算までをまとめました。

縦長のLPの紙を机に広げて費用を考えている事業主

LP(ランディングページ)は、広告やチラシから来た人に、申し込みや問い合わせという 1 つの行動をしてもらうための縦長の 1 ページです。制作費は「構成と原稿を誰が考えるか」で大きく変わり、公開されている調査の中央値は 30〜40 万円ほどです。

この記事では、相場の幅が出る理由、広告費まで含めた予算の組み方、公開後に「広告を続けてよいか」を決める計算のしかたを順に説明します。

LP (ランディングページ) とは何か

LP は、広告をクリックした人が最初に着地する(ランディングする)ページです。会社の情報を幅広く載せるホームページとは、作る目的が違います。

比べる点通常のホームページLP
目的会社の情報を幅広く伝える1 つの行動(申し込み・問い合わせ)に絞る
ページ数数ページ〜1 ページ(縦に長い)
文章説明が中心読んだ人に行動してもらうための文章
公開後大きくは変えない数字を見て直し続ける

1 ページでも、紹介・実績・料金・申し込みまでを 1 本に収めるので、中身は数ページ分になります。ページ数だけで費用を見積もると、実際の作業量と合いません。

複数ページに分かれたホームページと、1本の縦長ページを見比べている様子
同じ情報量でも、ページに分けるか 1 本にまとめるかで作り方が変わります

LP制作費用の相場 早見表

公開されている調査では、次の数字が出ています(2026年10月時点の公開値)。

調べたところ平均中央値補足
Web幹事の発注データ(2022年1月〜2023年12月・166件)55.4万円40.0万円30万円以下が37%、31〜60万円が36%
アイミツの取引データ(2020年1月〜2025年9月)40万円30万円価格帯ごとの作業内容つき

出典: Web幹事「LP制作の平均費用相場」、アイミツ「LP制作の費用相場」

アイミツは依頼先ごとの目安を、フリーランスで 1〜30 万円程度、中小の制作会社で 30〜100 万円程度、大手の制作会社で 60〜100 万円程度としています。

金額の幅は「誰が・何時間働くか」の差

金額は、ホームページ制作全体の相場 と同じく、人が何時間掛けるかで決まります。LP では特に、構成と原稿を誰が考えるかが分かれ目です。

  • お客様が用意した文章を、ひな形に流し込む ── 安くなる
  • 制作側が商品の強みを整理し、構成と文章から考える ── 高くなる
  • 市場調査や広告の運用まで一緒に請け負う ── さらに高くなる

同じ「LP 制作 一式」でも、含まれる作業は依頼先ごとに違います。項目の読み方は 見積書の見方 にまとめています。

安いLPと高いLPは何が違うのか

金額の差は、見た目のデザインより、次の 3 つで生まれます。

違い安い見積もりに多い形高い見積もりに多い形
構成と原稿お客様が用意した文章を流し込む強みの整理・競合の調査・訴求の設計から始める
公開後の改善含まれないことが多い数字を見た手直しが含まれることがある
写真・イラスト手持ちの写真を使う撮影やイラストを外注する

安い見積もりでも、構成をどこまで一緒に考えてもらえるかは依頼先ごとに違います。金額の大小より、見積書の項目に「構成」「原稿」「公開後の手直し」が入っているかを確かめてください。

原稿をひな形に流し込む作業と、ホワイトボードで構成から考える作業の対比
構成から考える時間の分が、価格の差になります

削ってよい所と、削らないほうがよい所

  • 削りやすい: 写真やイラスト。手持ちに使えるものがあれば足ります
  • 削らないほうがよい: 構成と原稿。LP の反応はここで大きく変わります

原稿を自分で用意する場合の型は ホームページの原稿の書き方 に、手持ちの写真で足りるかの線引きは ホームページの写真はスマホで十分? にあります。初期費用が安くても月額や更新費が別に掛かる契約もあるので、契約期間の総額で比べてください(月額0円・格安ホームページのカラクリ)。

成果が出るLPの構成 ─ 上から並べる部品

並べる部品には、おおよその型があります。型を知っておくと、見積書の「構成」の行に何が入っているかが読め、自分で原稿を用意するときの下書きにもなります。

順番部品役割書く中身の例
1最初の画面開いてすぐ「自分向けだ」と分かってもらう誰の、どんな困りごとを解決するか。申し込みボタン
2悩みの共感読み進めてもらう読み手がいま困っていること
3解決のしかた商品・サービスの中身を伝える何をしてくれて、どう変わるのか
4選ばれる理由他との違いを示す強みを 3 つ程度に絞る
5実績・お客様の声「本当か」の疑いを解く使った人の声、事例の写真
6料金判断の材料を渡す金額か、金額の決まり方
7申し込みの流れ申し込んだ後の不安を消す申し込みから開始までの手順
8よくある質問最後の迷いを消す実際に聞かれる質問
9申し込みフォーム行動してもらう項目は必要なものだけ

縦に長いページでは、「申し込もう」と思う場所が人によって違います。最初の画面・選ばれる理由の後・料金の後・いちばん下のように、途中にも同じ申し込みボタンを置くのが基本です。フォームの見直し方は 問い合わせが増えるホームページの作り方 にまとめています。

載せる中身で気を付ける決まり

  • お客様の声 は、実際に寄せられたものだけを載せます。作った声や、効果を実際より良く見せる書き方は、景品表示法の不当表示になり得ます(消費者庁「景品表示法」)
  • LP の上で消費者からの申し込みや購入まで済む場合 は通信販売にあたり、特定商取引法で、事業者名・住所・電話番号・価格・支払いと引き渡しの時期・返品や解約の条件などの表示が求められます(消費者庁「特定商取引法ガイド 通信販売」)

自社の LP が当てはまるかの判断に迷う場合は、弁護士に確認してください。

広告運用とLPはセットで考える

LP は、検索で自然に見つけてもらうより、広告・チラシ・SNS など人を連れてくる手段とセットで使うことが多いページです。連れてくる手段が決まっていないと、LP を作っても人は来ません。

予算は 2 階建てで組む

費用掛かるタイミング決め方
LP 制作費初期費用(1 回)見積もりの中身で決まる
人を連れてくる費用毎月広告なら、自分で上限を決める

Google 広告は、1 日の平均予算を自分で決めて出せます(Google 広告ヘルプ「1 日の平均予算について」)。止めれば、人の流れもそこで止まります。

1階が制作費、2階が毎月の広告費になっている2階建ての予算のイメージ
2 階(人を連れてくる費用)が空だと、1 階(LP)に人は来ません

広告を使わない LP の使い道

人を連れてくる手段が広告以外に決まっている場合にも、LP は使えます。

公開後に見る数字と、広告を続けるかの決め方

公開後は、次の 4 つの数字を見ます。

数字計算のしかた分かること
訪問数LP を開いた人の数人を連れてこられているか
申し込み率申し込み数 ÷ 訪問数LP が、読んだ人を動かせているか
成約率成約数 ÷ 申し込み数申し込みのうち、契約や購入まで進んだ割合
成約 1 件あたりの費用広告費 ÷ 成約数広告を続けてよいか

広告を続けるかは「成約 1 件あたりの費用」と「1 件の粗利」で決める

成約 1 件あたりの費用と、成約 1 件で得られる粗利(売上から仕入れや外注費などを引いた額)を比べます。

例えば、ある月の広告費が 5 万円、申し込みが 10 件、そのうち成約が 2 件だったとします。

  • 成約 1 件あたりの費用は 5 万円 ÷ 2 件 = 2.5 万円
  • 成約 1 件の粗利が 3 万円なら、1 件あたり 0.5 万円が残る ── 広告を続けてよい
  • 成約 1 件の粗利が 2 万円なら、1 件あたり 0.5 万円の赤字 ── 広告を増やさず、直す所を探す

申し込み 1 件あたりの広告費(この例では 5,000 円)で比べると、赤字なのに「安く集まっている」と見えてしまいます。申し込みが全部成約するわけではないので、比べるのは必ず成約の数です。同じお客様が繰り返し買う商売では 2 回目以降の粗利も考えられますが、まずは 1 回目の粗利で判断すると安全です。

数字から直す場所を決める

  • 訪問数が少ない ── LP より先に、広告の出し方や予算を見直します
  • 申し込み率が低い ── 最初の画面の見出しと、料金・申し込みボタンの周りを直します
  • 成約率が低い ── 申し込みの後の連絡の速さや、説明のしかたを見直します
  • 成約 1 件あたりの費用が粗利を上回る ── 広告の対象を絞るか、LP を直すまで広告を増やしません

申し込みは、フォームの送信後に出る「送信完了」のページが何回開かれたかで数えられます。スマートフォンで電話番号が押された回数も数えられるようにしておきます。成約の数は広告の画面には出ないので、申し込みのうち何件が契約になったかを自分で記録します。数字をどこで見るかは ホームページのアクセス数の見方 で説明しています。

公開後に画面の数値を見ながら、ページの見出しやボタンを直している様子
数字を見て直す回数が増えるほど、LP は育っていきます

初めてのLPは「小さく作って改善」が失敗しにくい

初めての LP は、構成と原稿はしっかり作り、撮影や作り込みは反応を見てから足す進め方が、無駄の少ない方法です。

  1. 構成と原稿をしっかり作った LP を用意する
  2. 少額の広告を回し、申し込み数と成約数を記録する
  3. 反応があった見出しや訴求は残し、弱いところを直す
  4. 成約 1 件あたりの費用が粗利の内に収まってから、撮影や作り込みに追加で投資する

依頼前に決めておくこと

  • 誰に、何を申し込んでほしいか(行動を 1 つに絞る)
  • 毎月の広告費の上限
  • 手持ちの写真や原稿で、使えるもの
  • 公開後の手直しを誰がやるか(自分か、制作側か)

制作費に補助金を使える場合もあります。小規模事業者持続化補助金では、LP の制作費は「ウェブサイト関連費」として扱われます。第 20 回公募では、この経費の補助金の上限は 30 万円(税込)で、ウェブサイト関連費だけでは申請できません(2026年10月時点、第20回公募要領)。札幌・北海道で使える制度の探し方は 札幌・北海道の事業者向けの補助金ガイド にまとめました。

まとめ ─ LPの値段は「作った後」で決まる

  • LP は、1 つの行動をしてもらうための専用ページ
  • 相場は依頼先と「構成と原稿を誰が考えるか」で変わる。公開調査の中央値は 30〜40 万円ほど
  • 見積書に「構成」「原稿」「公開後の手直し」が入っているかを確かめる
  • 予算は、制作費と毎月の人を連れてくる費用の 2 階建てで組む
  • 広告を続けるかは、成約 1 件あたりの費用と 1 件の粗利で決める
  • お客様の声や通信販売の表示は、決まりに沿って載せる

LIT STUDIO(札幌の個人の Web 制作スタジオ)の LP は 50,000 円〜です。料金は 料金ページ に載せています。AI を使った制作で何が安くなるかは AIを使ったホームページ制作はなぜ安い? に書きました。予算の配分に迷うときは、お問い合わせ からご相談ください。

よくある質問

Q.LP制作の費用相場はいくらですか?
公開されている調査の中央値は30〜40万円ほどです(Web幹事の発注データで40.0万円、アイミツの取引データで30万円。2026年10月時点の公開値)。構成と原稿を誰が考えるか、公開後の手直しが含まれるか、撮影を外注するかで幅が出ます。
Q.LPとホームページは、どちらを先に作ればいいですか?
会社のことを調べに来る人が多いならホームページ、広告やチラシから特定の申し込みを集めたいならLPが先です。両方が必要な場合は、ホームページの中に申し込み専用の縦長ページを1枚作る形もあります。
Q.広告費は月にいくら用意すればいいですか?
決まった最低額はなく、Google 広告は1日の平均予算を自分で決められます。ただ、少なすぎると判断に使える数の申し込みが集まりません。少額から始め、成約1件あたりの費用が1件の粗利の内に収まるかを見ながら増減させます。
Q.申し込みはあるのに売上が増えません。何を見ればいいですか?
申し込みのうち何件が契約や購入になったか(成約率)を記録してください。申し込み1件あたりの広告費が安く見えても、成約が少なければ赤字のことがあります。成約率が低いなら、LPより申し込み後の連絡の速さや説明のしかたを見直します。
Q.LPを作るときに、法律で気を付けることはありますか?
お客様の声は実際に寄せられたものだけを載せること(景品表示法)と、LPの上で消費者からの申し込みや購入まで受け付けるなら特定商取引法の表示が要ること、の2つが代表的です。自社が当てはまるかは弁護士に確認してください。

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