除排雪業のホームページの作り方 ─ シーズン契約の申し込みが増えるサイト
除雪のサイトは、会社案内ではなくシーズン前の受付窓口として作ります。料金・対応エリア・申し込み方・信頼の材料の載せ方、法人向けの入口、雪を道路に出さないことと残り回数の記録の見せ方、作業員募集のページまでをまとめました。

除排雪業は、シーズンが始まる前に申し込みがまとまって来る商売です。受付を電話とチラシだけで回していると、現場に出ている時間にかかってきた電話を取りこぼします。
札幌市は、玄関や車庫の前など出入り口の雪の処理を、各家庭にお願いしています(札幌の冬のルール・マナー)。その負担を業者に任せたい家庭や、駐車場を抱える会社・管理会社が、シーズン前に頼める業者を探します。そのとき、料金と対応エリアと申し込み方がすぐ分かるサイトがあれば、受付の取りこぼしを減らせます。
この記事では、除排雪業のホームページ全体に何を載せるかを書きます。申込フォームの項目と料金表の組み方は、除雪のシーズン契約をホームページで受け付ける で詳しく扱っています。
除排雪業のホームページの役割
除雪のサイトを見に来る人が知りたいことは、次の4つです。
- いくらか(都度の依頼とシーズン契約の料金)
- 対応エリアか(自分の家や会社に来てもらえるか)
- どう申し込むか(今、申し込めるか)
- 信頼できるか(来てもらえるか、トラブルのときにどうするか)
この4つが探さなくても分かる作りなら、ページ数が少なくても役目を果たします。会社の沿革は、そのあとに読まれます。

載せる内容
| 載せるもの | 書くこと | 無いとどうなるか |
|---|---|---|
| 料金 | 都度の依頼・シーズン契約・法人や共同住宅の違い | 聞く前に候補から外される |
| 対応エリア | 対応する区・地域の名前 | 「たぶん圏外」と思われる |
| 申し込みの入口 | 夜や早朝でも申し込みを残せるフォーム | 営業時間外の申し込みを逃す |
| 信頼の材料 | 出動の考え方、雪を道路に出さないこと、作業中の事故への備え | 他社と並んだときに決め手が無い |
| よくある質問 | 時間帯・置き雪・排雪の扱い | 同じ質問の電話が続く |
料金は、都度の依頼・回数で決めるシーズン契約・季節を通した契約などに分けて、比べられる形で出します。金額を一律に出せない場合も、何で金額が変わるか、どこまでが基本の作業か、見積もりが無料かを書けば判断の材料になります。表の組み方と申込フォームの項目は 除雪のシーズン契約をホームページで受け付ける にまとめています。

対応エリアの書き方
「札幌市内全域」だけでは、読む人は自分の地区が入っているか確信を持てません。
- 対応する区・地域の名前を並べて書く
- 条件付きで対応できる地域があれば、その条件も書く
- 対応していない地域も書く
地図から探す人もいるので、Google の地図や検索結果に店舗の情報を無料で出せる Googleビジネスプロフィールも整えておきます。登録の手順は Googleビジネスプロフィール登録のやり方 にまとめています。

法人・管理会社向けには、別の入口を用意する
会社の駐車場や、アパート・マンションの除雪は、戸建てとは確かめたいことが違います。法人向けの案内は、別のページか別の区画に分けます。
| 確かめたいこと | ページに書くこと |
|---|---|
| 作業の時間帯 | 出勤や入居者の外出の前に終えられるか |
| 作業の報告 | いつ・どこを作業したかを、写真つきで知らせられるか |
| 請求の形 | 月ごとのまとめ請求や、請求書での支払いに対応するか |
| 複数の物件 | 何か所かをまとめて頼めるか、窓口が1つになるか |
| もしものとき | 作業中に車や建物に傷を付けたときの対応、加入している保険 |
管理会社の担当者は、オーナーや入居者に説明する立場です。作業報告の形が決まっていれば、その説明に使えます。問い合わせも、物件の数・所在地の一覧・作業の範囲・請求先を聞ける法人用のフォームを別に用意します。
信頼につながること ─ 雪を道路に出さない・残り回数を記録で持つ
雪を道路に出さない
敷地の雪を道路(車道や歩道)に出すことは、道路交通法第76条と道路法第43条で禁じられています(道路交通法・道路法、札幌市の案内は上の「札幌の冬のルール・マナー」)。雪を敷地のどこに寄せるか、置き場が無い敷地はどうするか(排雪で運び出すなど)を書いておくと、近所とのトラブルを心配する人が安心して頼めます。
残り回数を記録で持つ
シーズン契約を回数で結ぶと、あと何回残っているかが分からなくなったときに揉めます。
- お客様は「まだ残っているはず」、業者は「もう使い切っている」と食い違う
- 使い残したまま春になり、「損をした」という印象が残る
- 現場の判断で多めに回り、採算が合わなくなる
どれも、記録の置き場所が決まっていないことから起きます。紙の台帳や個人の手帳に散っていると、繁忙期の朝に確かめられません。どの家は玄関前だけか、どこに雪を置けるか、どの道は朝に入れないかといった現場の注意も、ベテランの頭の中だけにあると、その人が休んだ日に回れなくなります。サイトで受けた申し込みが、そのまま顧客の台帳に入る形にしておくと、入力し直す手間も減ります。

よくある質問で、申し込み前の不安に答える
よくある質問は、申し込み前の不安に答える場所であり、同じ質問の電話を減らす場所です。
- 何時までに来てもらえるか(時間帯の考え方、大雪のときはどうなるか)
- 置き雪(道路の除雪で玄関前に残る雪)をどう扱うか
- 雪をどこに置くか、置き場が無い場合はどうするか
- 排雪(雪を運び出す作業)は基本の料金に含まれるか
- 大雪が続いたとき、契約者と都度の依頼のどちらを先に回るか
- 途中からの申し込みや、途中の解約はできるか
天候が相手なので、約束できないことがあります。「大雪のときは翌日になる場合があります」のように先に書き、出動の基準(何cm積もったら出るかなど)は自社の運用に合わせて書きます。「降ったらすぐ来ます」のような、守れない日がある言い切りは避けてください。質問は、実際に受けた電話やメールのうち、何度も聞かれたものから順に書きます。
冬だけ働く人を集める ─ 作業員募集のページ
冬の間だけ働く人を集めるなら、募集のページを1つ用意して、仕事の中身を正直に書きます。
- いつ働くのか ── 深夜や早朝の出動があるか、雪の日の待機をどう扱うか
- どのくらいの期間か ── シーズンの始まりと終わりの目安、途中から加われるか
- 何が要るのか ── 機械ごとに要る運転免許や技能講習の修了など、自社で求めるもの
- 未経験でもよいか ── 最初は誰と組むか、免許や資格の取得を手伝う制度があるか
- 給与の決まり方 ── 時間で払うのか、出動ごとなのか、待機の間はどうなるのか
夜中に呼ばれる仕事なら、そう書いておくほうが、合う人が集まります。冬の仕事は、夏に別の仕事をしている人の働き口にもなるので、夏の仕事と組み合わせられることも書いておきます。募集ページ全体の作り方は 中小企業の採用ページの作り方 にまとめています。
雪のない時期にサイトでしておくこと
- 次のシーズンの受付をいつごろから始めるかを、トップページとお知らせで知らせる
- 料金表と対応エリアを、次のシーズンの内容に直す
- 夏に別の仕事(草刈りや外構など)をしているなら、その案内を同じサイトに載せるか、別のページに分けるかを決める
お知らせに何を書くか迷ったときは、会社ホームページのお知らせ・ブログは何を書く? に題材をまとめています。同じように現場の信頼で選ばれる業種の作り方は、建設会社・工務店 や 清掃・ビルメン会社 の記事にもまとめています。
費用の考え方
| 変わる要素 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 料金・エリア・申し込みの3つに絞るか、法人向けや作業員募集も作るか |
| 料金表の作り込み | 区分ごとの比較の表を作るか、文章だけで済ませるか |
| フォームの作り | 送るだけか、自動返信や区域ごとの受付の切り替えまで付けるか |
| 原稿・写真 | 自社で用意するか、制作側で用意するか |
業種で決まる相場はないので、見積書の項目で比べてください。内訳の考え方は ホームページ制作の費用相場 に、原稿と写真を先に揃えるための一覧は ホームページ発注前の準備リスト にあります。高齢の世帯からの申し込みも多い業種なので、文字の大きさやボタンの押しやすさは 高齢のお客様にも読みやすいホームページの作り方 を参考にしてください。フォームの考え方は 問い合わせが増えるホームページの作り方 にもまとめています。
まとめ ─ シーズン前にそろえておくこと
- 料金が、都度の依頼・シーズン契約・法人や共同住宅に分かれて比べられるか
- 対応エリアが、区や地域の名前で書いてあるか
- 夜や早朝でも申し込みを残せるフォームがあるか
- 法人・管理会社向けの入口が分かれているか
- 雪を道路に出さないことと、雪の置き場の考え方を書いているか
- シーズン契約の残り回数を、記憶ではなく記録で持てているか
LIT STUDIO(札幌)では、除排雪業のホームページを 50,000円〜(5ページまで・最短3日)で作っています。予約・申し込みのフォームを足す場合は 20,000円〜、保守は月5,000円です。顧客の台帳・今日の巡回の一覧・残り回数の自動カウントができる業務アプリ「雪ナビ」と、ベテランの路線の注意を引き継ぐ「除雪番頭」も、ホームページと一緒に相談できます。業務アプリは、作ってあるものをそのまま使う「使ってみる」0円、手直しする「合わせる」50,000円〜、ゼロから作る「つくる」98,000円〜で、使うときは月2,980円〜(10人まで)です。アプリの費用の考え方は 業務アプリ開発費用の相場、業種向けの案内は 除排雪業向けのページ にまとめています。
よくある質問
Q.除雪業のサイトで、最初に揃えるものは何ですか?
Q.冬しか仕事がないのに、サイトを作る意味はありますか?
Q.玄関前の置き雪は、札幌市が片付けてくれないのですか?
Q.雪を道路に出さないことを、わざわざサイトに書くのはなぜですか?
Q.申込フォームと料金表は、どう作ればいいですか?
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